初節句」の記事では、
たくさんのお祝いのお言葉を
ありがとうございます。

大勢の方からお祝いのお言葉をいただき、
感動しました。

ありがとうございました。


…………………………



今回は、
以前お電話した視覚支援学校との
やり取りについて

書き残しておこうと思います。

(少し長くなります)


…………………………



治療の場が 
大学病院からがんセンターに移ってから、


息子の視力について、

「視覚障がいが残るかもしれない」

という懸念が一気に広がり、


小中高は
視覚支援学校への進学の可能性も
考えておく必要があると感じた私は、


ブログのコメント欄からも
アドバイスいただき


早速、視覚支援学校に
コンタクトを取ることにしました。



視覚障がいは
片眼だけでも視力が0.6以上あれば

それとは認められず、

日常生活も問題なく
送ることができると定められています。




すなわち
残った眼の視力が0.6以上あれば、

息子は、いわゆる普通の学校に
通えることになります。


(もしかしたらそれ以下の視力でも
 普通学級に通っている方も
 いらっしゃるかもしれません。
 現段階では情報が少なく、
 私自身まだよく分かっていません)



私達夫婦としては、

どの学級、学校に進学したとしても


息子が楽しく学生生活を
送ってくれることが最も重要であり、


普通学級で不便な思いをするくらいなら、
支援学級や支援学校に
通った方が良いと考えています。





すべては息子の視力次第にはなりますが、


息子がどの道に進んでもいいように

進む可能性のある道はすべて
予め 道筋を立てておくことが
親の務めであると感じ、


行動することにしたのです。


…………………………



行動するならば早い方が良いということで

私は早速、最寄りの
視覚支援学校にお電話をしました。



お電話口には教頭先生が
お出になられました。



私が息子の病名、治療経過、
視覚障がいが残る可能性、

すべてお伝えしたところ、


教頭先生は すべてよく理解してくださり、
優しくこうおっしゃってくださいました。



「この学校にも、息子さんと同じ病気を
 過去に患った教員がおります。

 ここの先生のうち半分は視覚障がいが
 ありますし、全盲の教員もいますよ」



この事実は、私にとっての希望でした。



視覚障がいがあっても、
そんなハンデをものともしないで
教員として活躍されている方がいる!

息子も、もし視覚障がいが残ったとしても
きっと社会に貢献できる人になれる!




教頭先生のお話を伺って
真っ先にこう思ったのです。



その他にも教頭先生から
色々な情報をお聞きすることができました。



視覚支援学校では
0歳児から視力についての相談に
のってくださること


それには専門の
「特別支援教育コーディネーター」という
資格を持った先生が
サポートにあたってくださること


さらに、その
「特別支援教育コーディネーター」
の先生ご自身が、
視覚障がいをお持ちであること


教頭先生は、

「視覚障がいがあっても、
 いきいきとした学生生活、社会生活を
 送ることができるよ」


というメッセージを、
色々な表現で私に伝えようと
してくださっていることが分かりました。


…………………………


教頭先生とのお電話の後、
特別支援コーディネーターの先生と
(T先生と仮称いたします)
お電話を代わっていただきました。



お話して感動しました。



視覚障がいをお持ちでおられることは
教頭先生から伺っていましたが、


そんなハンデなんて
全く持ち合わせていないかのように

びっくりするくらい
声がいきいきとしていて、

声色から 素晴らしいお人柄を
感じることができたのです。


「この先生は頼もしいお方だ。
 息子のことも親身になってくださるはず」


と、私は直感で思いました。





T先生はおそらく
点字をお使いになられているのか、

(※点字とは、視覚障がいがある方が、
 突起した点を指で触って判断できる
 文字のことです)


私の名前や息子の名前などをお伝えした時、


それを記録するために
点字タイプライターで点字を打っている
であろう音が

ガシャン、ガシャンと

電話口から聞こえてきました。





私は感動しました。


見えない、見えづらいハンデがあっても、
それを支えてくれる機械さえあれば


ハンデなんてものは、
ハンデではなくなってしまうのだと


T先生とお電話して感じたのです。



……………………………



お電話の最後に、T先生に質問され
今現在の息子の様子をお伝えしました。


おもちゃを掴んでいること、
食器などに手を伸ばすこと、
遠くにいても目で追ってくれること、


私が感じた様子をお伝えしたところ
T先生は、

「(その様子ならば)視力はあります!」

と、力強く言ってくださいました。



私は、息子の視力については
まだまだ不安になることがあるのですが、

こうやって誰かに
「視力がある」
と言ってもらえると嬉しくて


すぐ涙腺がゆるんでしまって


泣いていることがバレないように
必死に声を作りお礼をお伝えしました。



コロナ禍で視覚支援学校も例外なく
休校になってしまったため

学校見学はまだ行けていませんが、

状況が落ち着いたら見学に伺いますと
お約束もしました。



…………………………


このお電話こそが私にとって
新たな世界への第一歩となり、


今まで知ることのできなかった世界へ
足を踏み入れる時の


不安もあるけれど
ほんの少しだけワクワクするような、


そんな気持ちになり




息子のキラキラした未来のために
この世界に 勇気を持って
一歩踏み出そうと心に決め、

お電話を切りました。


…………………………


息子が、ふと目を離した隙に
ゲーム機までズリバイで寄って行き、

ゲーム機を触って遊んでいました!


夫は、息子と一緒にゲームできる日を
夢見ています。

私は、夫の夢を叶えてあげたいです。