「普通ではない」①のつづきです。

私は帰宅してすぐに
夫にこの出来事を伝えました。


夫は珍しく厳しい口調で
「その整骨院には、もう行かない方がいい」

と言いました。


私は、言葉の揚げ足取りは
したくなかったので

悪気がなく出てしまった言葉であると思う
と夫に伝えましたが、


夫は、

「悪気がないのは分かっているよ。
 でも、(私)の身体を治しに
 行くところなのに
 嫌な気持ちにさせられている。

 そうまでして行くことない」


と一蹴しました。



私は次回の診療を断れず
流されて予約してしまいましたが、

(心は行きたくないと思っていました)


夫にも反対され、
すぐにキャンセルすることにしました。




キャンセル連絡する際、

最初は何も理由を言わず

「都合が悪くなったので…」と
断ろうと思いましたが、


ここで私は何を思ったのか、

「自分がどの言葉で、どうして傷ついたのか
 きちんと相手に伝えよう」

と決めたのです。



それは、今まで信頼関係があって
とても良くしてくださっていたご夫婦
だったからこそ、

きちんと伝えよう

と思えたのだと思います。



私は携帯を手に取り、
自分の思いの丈をメッセージにしました。

宛先は整骨院の院長で、
その言葉を発したスタッフさんのご主人です。

(ご夫婦で営業されている整骨院です)



悪気はないのはわかっているが、
「大多数は健康に生まれてくる」と言われ
すごく悲しかったこと、

普段なら笑って流せるが
今はそこまで心の余裕がなかったこと、

こんな悲しい思いをしてまで
そちらにお世話になることはできないこと、


そして最後に、

「今までずっとお世話になったのに
   大変な失礼を申し訳ありません。
   ありがとうございました」


と締め括り、
メッセージを送りました。




…………………………



数日後、整骨院の院長から
手書きのお手紙が届きました。


何と書いてあるのか怖くて
私が読むことができずにいたら、


「こういう時のために俺がいるんだよ」
と言って

夫が代わりに読んでくれました。


夫は手紙の内容を私には教えてくれず、
「気持ちが落ち着いたら読みなよ」
とだけ言ってくれました。



翌日、ふと気がつくと
そのお手紙は姿を消していました。



私はすぐに、

夫がどこかに隠したんだ

と分かりました。




夫のこの行動の真意は分かりません。


「もう起こってしまったことは仕方ない。
   いつまでも引きずらない方がいい」


という考えなのではないかと
私は推測していますが、

直接聞いていないので分かりません。



でも、「手紙を隠す」ことで

私がこれ以上傷つかないようにと、

守ろうとしてくれている
ことだけは分かりました。




せっかく夫が気にかけてくれたのに

私は、この出来事をきっかけに

「息子を健康に産んであげられなかった」

という呪いのような念から
逃れられなくなり、


次第に生きているのが苦しいとさえ
思うようになり、


救いを全く見つけられなくなり、


へ続いていくのです。


…………………………


今回で過去の出来事は終わりです。

時系列では、この後、夢①に続き、
夢で見た息子に心を救われたのです。



次回からは
最近あった出来事を順に書いていきます。


…………………………


動画をアップするのは初めてですが、

息子が私の指を見つけ、
ずり這いで寄ってきて
スッと握ってくれた瞬間です。


私にとっては

素敵な贈り物を開けた時のように
幸せな瞬間でした。

息子には視力が残されていると信じます。