結婚式の中で、新婦の父が子供への思いを伝えるシーンはとても少ないもの。
バージンロードを一緒に歩む父の胸にはどんな思いがあるのでしょうか?
先日人前式の中で、父からの手紙を読ませて頂きました。
とても素敵な内容ですので、ぜひご覧ください。
「嫁ぎ行く幸子へ」
最初に、健康でこの日を迎えられたことに、月並みながら「おめでとう」の一言を贈りたいと思います。
今まさに華燭の晴れ舞台に立つ幸子に、父親としての気持ちを伝えておきたいと思い、ペンをとったのですが、何をどう伝えたらよいのか、最初の一行の言葉が浮かばずに、思い悩んでしまいました。
そこで、幸子が生まれ、今日の日を迎えるまでの日々に思いをはせ、記憶の糸をたどれば、何かよいヒントが得られそうな気がして、押入れからアルバムを取り出してみることにしました。
アルバムには、幸子の歩んできたこれまでの日々が、つい昨日のことのように息づいていました。
生まれた日の顔、屈託のない笑顔の幼少時代。幼稚園から大学までの学生時代。卒業後会社の入社式。
友達との旅行の楽しそうな表情に、たくさんの事を思い出しました。
ここでとても恥ずかしい告白をします。
私の定期入れの中には、産まれて間もない、お母さんに抱かれた君の写真が一枚入っています。
さぞ狭い定期入れの中で、28年もの間窮屈な思いをしたことでしょうか、ダメな親父を温かく見守り続けてくれました。
お父さんは、折にふれ、幸子に励まされていたのです。本当にありがとう。
私は時には強い口調で注意したり、怒ったこともあったように思います。そんな頑固な父に抵抗するように反発したり、口をきかなかったり、毎年の夏の旅行にも行かない年もありましたね。
これからはやさしい鈴木君がいつもそばにいてくれると思うと、頑固親父としては、肩の荷が下りたような安堵感を感じています。
しかし、一方、おっちょこちょいで甘えん坊な幸子が鈴木君の伴侶として上手くやっていけるかどうか、一抹の不安もありますが、陽気で明るい幸子を信じています。
鈴木君。どうか我儘で、至らない点も多い幸子ですが、多めに見て、幸せにしてやって下さい。
夫婦円満の秘訣というマニュアルや教科書はありません。
二人でともに考え、共同作業で築きあげ、誠実に前向きに、向上する気持ちを持続し、実践していくことだと思います。
それには、何と言っても健康が一番大切です。
いつまでも今の気持ちを忘れることなく、気負わず、あせらず、自然体で一日一日を大切に過ごして下さい。
今日、二人の航海が始まりました。
二人にお父さんが昔教わったコロンブスの好きな言葉をおくります。
「アドベンチャーを続けるように!
努力を続けるように!
航海を続けるように!
発見を続けるように!
成長を続けるように!
そして、ゆるぎない愛情を持ち続けるように!!」
そうすれば、かのコロンブスが、海図さえない大西洋上で、危険・嵐・飢え・反乱・疲労に苦しみながらも、ピンタ号の航海日誌に書き込んだのと同じ不滅の言葉を、幸子も人生の航海日誌に書き込むことができるでしょう。
・・・・・「今日も航海を続けた」と。・・・・・・
そして、幸せという素晴らしい大陸を二人で発見して下さい。
父より幸子へ
HP (佐倉摩耶)もご覧いただければ幸いです。
納得できる結婚式にするためプロの司会者がお二人と共に作り上ていきます。
司会や演出のご依頼やご相談はお気兼ねなくお問い合わせください。
http://bridalcore.com/index.html
ブログからも気兼ねなくメッセージくださいね