「ごめんなさいごめんなさい!!
 ゆるしてください!!痛いよぉぉ!!!」

仕事の休憩時間の出来事

自転車置き場で子供の泣き声。

見ると、小学生が中学生にボコられていて
少年を地面に押しつけ、お腹を軽く蹴っていた?

その子が泣き出すと、手を離したのが見えた。

中学生の男子というのは、身体も大きくて声も低く、
あたしから見れば「男の集団」の「リンチ風景」(に見えた)

あたしはというと、、、自他共に認める「小心な卑怯者」

そう。ちびまる子ちゃんにでてくる藤木君があたしだ。


・・・とんだ時に外に出てしまったものだ(°◇°;)

厄介ごとに巻き込まれるのは嫌だ。と、心底思った。



しかし。
うずくまってる少年は、うちの職場の隣に住む子供だった。
逃げるわけにもいかなかったわけよ。

「ちょっとぉぉ!ケーサツ、よぶよーッ!!o(`ω´*)o」

中学生に思い切り怒声を浴びせている、
あたしは誰だろう・・・?(笑)

今まで生きてきて、初めてだ、こんなの(滝汗)
自分のキャラじゃない、こんなのあたしじゃない(苦笑)


「そっちがわりぃんだろう!
 なんでもかんでもケーサツケーサツいいやがってよォォ!」

と、怒鳴り返された。

「だって小さい子があんたたちに殴られて泣いてたら
 そりゃ暴力でしょ?イジメだよ!」
負けずに怒鳴ると、今度はシカトされた。

シカトされて

「ていうかあたし!真剣に話してるんだけどッ(`・皿・)!!」

キーキー怒鳴ると、

彼らは「理由」をちゃんと怒鳴り返してくれた。

ふと、冷静になってよくよく見れば、
中学生だと思っていた子たちはたぶん小5~6くらいだった(呆)

しつこくつきまとうその子がうっとおしかったので
おどかしに殴りかかったということだった(幼い理由…)。
頭ごなしに「ケーサツよぶぞ」などと怒鳴られてキレたと。

やられた方の子供も
実はクラスではちょいとワケありで。
彼らの言い分はあながち嘘ではないと思った。

「一方的な勘違いをして、さわいで、ごめんね?」とあやまると
小6男子たちは「うん」とうなづいてくれた。

隣の子供はすでに泣きやんでいた。

同じ体勢のまま様子をうかがう少年に
「大丈夫?痛いの?」と声をかけると、
返事もなく立ち上がって行ってしまった。

ひとり舞い上がった藤木君(あたし)は、
ぽつんとその場立ちつくすしかなく。

なんだかドッと疲れた。


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藤木君は藤木君らしく
慣れない事はするもんじゃないなと思った。