さくらのうんぴは、

水分を一切含んでいないように固くて、

丸くて、小さくて、臭いが薄かった。



今まで実家にいた猫たちのうんぴは、

人間のうんぴの小型版のようで、

とても臭かった。

妹のところにいたアメショーは特に強烈で、

“後で片付けよう"

が出来ないほどに臭かった滝汗




他の猫たちのうんぴを

激臭のかりん糖とするなら、

さくらのうんぴは

邪悪なビー玉のようだったチーン




臭いが薄いので、さくらが

『うんぴしたよ~片付けて~』

と知らせに来るまで気づかない。

石のように固くてコロコロしているので、

片付けるのはとても簡単だった。




なぜ邪悪なのかというと、

たまにキレが悪く、さくらがお尻につけたまま

トイレから出てきて、

落し物になっている事があるのだ。

臭いが薄いので、目視するまで気づけない。

何度踏んづけたことだろうゲッソリ

コロコロしていてよく転がるので、

踏んだ途端に転んだ事もある笑い泣き




そして事件は起こった。


まだ実家に住む前、

さくらが3歳くらいの時のことだ。

いつものように、さくらとベットで寝ていた。

明け方、ふと目が覚めた。

足に何かが当たっている。

足の指でちょいちょいとソレを触る。

寝ぼけていたので記憶は曖昧だが、

何かの拍子に、ソレが足の裏の下に入った。

私はソレを足の裏で転がした。

いい具合にコロコロとよく転がる。

転がしているうちに、意識が覚醒してきた。

コレ、なんだ?

転がしながら考える。

固くて、丸くて、まるでビー玉のような……

まさか!?

掛け布団をガバッと捲る。

そこにあったのは、

さくらのうんぴだったゲッソリ




一気に目が覚めた私の行動は迅速だった。

目をしょぼしょぼさせ、

迷惑そうに私を見るさくらをソファに移動し、

うんぴを回収してトイレに流す。

ベットパットを引っぺがし、

掛け布団のシーツを速攻で外すと、

洗濯機に放り込んでスイッチオン。

そのまま風呂場に駆け込み、

足の裏をこれでもかと言わんばかりに

ゴシゴシ洗った。

気が済むまで洗った後、クイックルワイパーで

自分の通ってきた床をゴシゴシ拭く。



一通り終わると、

部屋に戻って新しいベットパットを敷き、

掛け布団にカバーをつけた。




うんぴの感触が、

まだ足の裏に残っていた。

いくら臭いが薄いとはいえ、うんぴはうんぴだ。

私のテンションはだだ下がりだチーン



うんぴの生みの親であるさくらは、

新しいベットパットを敷いたベットに寝そべり、

爪をガシガシしていた。

『さくらさん……うんぴをベットに持ち込むのは

止めて下さい……』

さくらの頭を撫でながら、懇願した。




その後、うんぴがベットから発見された事は

数回あったが、足でコロコロしたのは

これが最後だった。



さくらのうんぴの臭いが

なぜ薄いのかは謎のままだ。


汚いお話ですいません<(_ _٥)>






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