バスケットボールの楽しさとは | 桜町Wingsミニバスケットボールクラブ sakuramachi.wings@gmail.com

桜町Wingsミニバスケットボールクラブ sakuramachi.wings@gmail.com

桜町小学校のスポーツ教室として活動するミニバスケットボールクラブの紹介

桜町Wingsの4年生の女子が、引っ越しのためチームを去ることになりました。

お母様のお話では、「バスケットを続けたい」「自分だけ東京に残りたい」と最後まで言っていたそうです。

今までいつも楽しく練習に参加し、ひたすら努力を続けてきました。コロナ禍の影響で満足に練習はできませんでしたが、確実にバスケットが上手くなってきた矢先のことです。

少ない4年生と低学年のチームでしたので、試合では大差で負けることも多く経験しました。しかし、その子は家に帰ってくると、何故か「すごく楽しかった!」と言っていたそうです。

私はこの話を聞いて、コーチとして何を求めて来たのか?いや何を求めなければならないか?を教えてもらったような気がします。

相手の6年生と戦いながらボールがほとんど運べなくとも、ディフエンスを頑張っても自由にシュートを打たれてしまっても、その子は無我夢中でバスケットボールを楽しんでいたのです。

それに加え私がコーチとして何を考えていたかというと、何とか差が開かないようにどうしたらいいか、何とか点を入れるために何ができるかということばかりを考えていました。しかし、その子は大差で負けている試合の中でも、バスケットは楽しいと実感していたのです。

 

今までは「バスケットボールの楽しさとは何か」という質問に答えることができました。しかし、恥ずかしながら今は答えることができません。

それは、一人ひとりの子どもたちのバスケットボールに対しての思いや考え方が違うからです。コーチとして、一人ひとりの子どもたちの思いや考え方を、いかに育てるかということを考えていきたいと思います。

一人の部員との別れから私は貴重なことを学ばせてもらいました。

長い間、コロナ禍で練習ができませんでしたが、4月に入りやっと練習が再開します。バスケットが楽しいと感じる子どもたちをたくさん育てられたらと願っています。(小島)