慢性疼痛とはどのような病態(定義)か?について、「慢性疼痛診療ガイドライン」には
「典型的には3ヶ月以上持続する、または通常の治癒期間を超えて持続する痛みである」
と記載されています。
・・・3ヶ月って・・・
何年も苦しんでいる脳脊患者さんにとっては3ヶ月という期間がとても短く思えるのではないでしょうか。
私でさえすでに1年4ヶ月が経過して未だ首や頭の痛みが続いています。
そして、治療目的と最終目標として以下の4項目を挙げていました。
①痛みのない状態にすることは成し遂げられないとの認識を持って疼痛管理を最適化する。
②機能的能力、身体的・精神的健康を向上させる。
③患者のQOLを向上させる。
④有害転帰(副作用)を最小化する。
「痛みのない状態にすることは成し遂げられない」だなんて・・・
わかってはいるけどこんなに苦しい状況でこれから何十年も生きていくのか、それを考えるだけで鬱になります。
もしそれが自分の子供であったら、将来を悲観し、絶対に完治させたいと思ってしまいます。
しかし、痛みを取り除く事に気持ちが集中し満足がいくまで治療を繰り返すと、期待した結果が得られない場合、大きな精神的負担になります。
脳脊の場合、漏れの箇所が明らかでないのに症状だけで(生食パッチの症状改善も)、長期的副作用の多いブラッドパッチを行うのはどうか、と思ったりもします。
更に、ガイドラインには「患者は自分の痛みについて生活環境、行動様式、個人の性格を反映して多彩な表現をとるために、個々の症例に応じて治療目標を設定した決め細やかな対応が求められる。」
とも書かれていました。
当初私は2回目のブラッドパッチを切望していました。
しかし前医では、漏れの箇所が明らかでないのに第一頸椎からのパッチを言われたため病院を変えました。
そして新たな病院でミエロCTを行い、漏れはないと判断され、最終的に内服治療になりました(実は第六頸椎付近右側に怪しげな陰影がありましたが、パッチをしたところと被っていたため、これ以上の処置は必要ないとなりました)。
脳脊の症状が続いているため、不安は大きいのですが
今の主治医はガイドラインに沿った治療をしてくださっていると思っています。
主治医を信じて辛抱強く内服を続けるしかないです。