月組「鳳凰伝」感想の続き。

物語も凄いけど、それを表現しきった月組の組子たちも凄かった✨。
特にトップコンビ!!!。

普段は、私は劇場内では“月城ストーカー”と化し、ほぼれいこちゃん❤しか観ていないのですが・・・(^^ゞ、

今回はトップコンビから目が離せませんでした!。
特にちゃぴ✨!。
今のタカラヅカでは、トゥーランドットは彼女にしか出来ない、と思う。
菩薩のようにも見える、人間離れしたオーラ&凄みがあった・・・。

さて・・・
珠城りょうのカラフ。
包容力と誠実さが、劇場全体に充満。スケールがデカイっ(驚)。圧倒されまくりだった。恐るべし。
基本的に「静」の芝居。力まず自然体で、立っているだけで圧倒的な存在感でした。

トゥーランドットを包み込むに相応しい大きさと奥深さだなぁ。
そして、優しいの。あの深みのある声!。ああ背骨がぁとろけるぅ〜☆骨抜きにされるわねー。

そして、この人、徹頭徹尾ちゃぴしか見ていない!。
「君だけを愛す」→タカラヅカ男役の最大の魅力よね(^_-)☆。
(世の男性諸君へ。何故、男役がモテるかわかる?。“一途”だからよ。)

たまきちの持ち味は不器用なまでの誠実さだと思うの。その自分の持ち味を見事に役の上に乗せていました。


愛希れいかのトゥーランドット。
歌だけならもっと上手く歌える人はいるかもしれない。(ちゃぴの歌も充分上手です)。

神ががったような「天女」感、といいますか・・・人間離れした「超越的存在」感は、ちゃぴだからこそ、と思いました。
不思議なことに、「菩薩」に見えちゃったのよ・・・。

冷酷・・・そうに見えるけど、悲しみと痛みを背負っている姫。強いゆえに重荷も大きい。その苦悩も。
氷の器の中に灼熱の焔を抱いているような姫でした。

「心がうずく」の歌は、痛々しくて切なくて・・・たまりません。現代の女性が背負っているものと共感できる部分もあるな、と思ったわ。

踊りがまた、凄いの。しなやかで、色気に溢れていて。それでいてトゥーランドットの凄みがある。
重要な踊りが2つ。謎解きと切ないか?の場面。ダンスも卓越してないと出来ないお役なんだねー。

「切ないか・・・」の場面は激ヤバい。溢れるエロチシズムあり。R18指定の内容だわな(^^ゞ。

月城かなとのバラク。
文句無しに格好いい!(*≧∀≦*)。
ワイルドかつ高貴。野心家で自由人。ちょっと世の中を斜に見ている感じも。
超超超∞イケメンでございます☆。

やはり、とんでもないデカさを感じます。男じゃなくて、「漢(おとこ)」なのですよ(*≧∀≦*)!
元王子様ですが・・・多分王家にはおさまりきらなかったのでは(笑)。謎かけに挑戦じゃなくて、一軍を率いて中国に正々堂々と攻め寄せてきそうな感じよ😁。

死に様は壮絶。後ろ向きにバッタンっ。怖いだろうなー。
死に際のれいこの眼がスゴいの。なんともいえない、目付きです。「生きろよー!」と眼で叫んでる。目に焼きついて離れないよ。

殺陣は超難しそう。円月刀は長くて重たそうで。それを、バトンみたいに回して、振り回す。。。素顔は「姫」なくせに、どーゆー体力よ?。
円月刀バトン(失礼)の舞台映えは抜群でした!。
(受け手側が下級生なので・・・そこらへんは多少ご愛嬌😁。るろ剣のちぎ✖れいこ、AllForOneのたま✖れいこの殺陣はレベルが段違いに凄かった!。)

海乃美月のタマル。
泣かせてくれますー。
もう、なんて健気で純粋なの!。
ひたすら、尽くす無償の愛。そうすることが彼女の幸せでもあった。ティムール王とは身分を越えた心の交流があったのだろうし、そこで王に信頼され可愛がられていたに違いない。そういう心のやりとりが、喜びだった・・・。
そういう背景がわかるし、心温まると同時に切なくもなる。
とにかく「声」が綺麗ですね。うっとり。
うみちゃんて、芝居歌ダンスってハイレベルで揃っててつくづく凄い子だわ・・・。

麗泉里ちゃんはアデルマ。
AllForOneでソロを歌っていたのが記憶に新しい。今回は大抜擢!。
お歌は素晴らしい❗。
役づくりはやや迷走している感じもありましたが、市川公演でようやく固まってきた感じ。最終的にはハマってました。きっと・・・もがいてもがいて、苦しんで頑張ったんだね❤。そういう苦闘・努力のあとが見えるジェンヌさんて、好きです。
「お姫様」そのものの佇まいも難しいし、狂気もさらに難しかったはず。ほんと、よくやった!。
今後も頑張って〜👊😆🎵見てるよ〜。

ゼリムは蓮つかさくん。
合ってる〜☆。無理して子供っぽくしてないところがいい。少年ぽさはちゃんと出てます。ややお調子者でいたずらしてカラフに叱られたりしているんだろうな(笑)。そういう可愛げがありました❤。
かめはめ波が・・・可笑しくて脱力したわ。

輝月ゆうまは、皇帝役。
あの・・・95期ですよね?。研9よね?。ちゃぴれいこと一緒だよね?。
なんなんだー、この威厳は!!!!。
貫禄充分!。ビックリだな。思わず、はは〜っとひれ伏したくなる。
若いお父上です(素敵☆)。変に老け役にしてないところが逆にいい。専科さんがやるのとは一味違う、バリバリの現役皇帝(笑)でした。


少人数編成にもかかわらず、厚みのある舞台でした。北京の人々とかは少し寂しいけどね。
役者が揃ってる・・・そういう言葉がぴったり。

この鳳凰伝は「今の月組」でしか出来ない。珠城りょうと愛希れいか、月城かなとの「トリデンテ」だからこそ。
れいこが、たまきちと対等にガチンコだった。こういう超強力な二番手がいると舞台は盛り上がるの。
(れいこちゃんは、舞台では相手が先輩だろうがトップスターだろうが、遠慮なく手加減なくやるもんね。←大絶賛してます。)

全ツ組の真ん中三人が、実はまだ研10と研9。←実は驚くべきこと。
この若さで「鳳凰伝」がきちんと出来るのは素晴らしいことなのでは、と思います。