話題沸騰?の雪組「CAPTAIN NEMO」観てまいりました!。

以下、辛口風味を含みます。
嫌なことも沢山書いてますので、真摯な雪組ファンはどうぞ回れ右をして下さいませ〜m(__)m。
(私も雪組ファンですがね・・・(^^ゞ)











いや〜〜〜〜〜
参った!!!!。

一言でまとめれば、
「ヅカ史上・最高峰の珍作!」でした。

もう、なんといったらいいのか・・・(笑)(^^ゞ。

最初から最後までツッコミ処だらけで、
ナニカがズレまくっている感覚があり続け、
あまりのトンチンカンさに可笑しくなり、
真面目な場面のはずなのに、爆笑したくなる、という。。。

実は、何がどうの、という感想を書けない位のトンチンカン度MAXに、ノックアウトされたのでありました。。。

100年位前の文部省推薦図書「海洋少年少女健全物語」の王道をいっちゃってる感じ(^^ゞ。
博愛主義っていうのか、憎しみを捨てて皆仲良く家族!瞳で語り会おう!という地上(地下?)の楽園マトカの物語。

↑すべて、この「綺麗な」価値観の中で処理されるので、人間ドラマは希薄な印象を受けました。皆同じ価値観に洗脳されていく・・・。
→あまりにもゴリ押しすぎないか(笑)?。なんか、最後は笑えてきちゃいました。

↑今の「時代」とのズレの激しさを感じるんですよね〜。。。

以下私見。
多様化する価値観のぶつかり合いと擦り合わせがドラマを生み出す現代からすると・・・
大真面目に「みんな一緒だよ!家族なんだから!→はい!素直に納得!」とおお向こうから大見得切ってやられちゃうと・・・それがどうにもトンチンカン&ヘンチクリンに見えちゃって・・・嘘っぽい。
ぷぷぷ、もう笑う(^-^)しかない。「失笑」ってヤツです(^^ゞ。

全体主義の危うさってものまで感じる。。。
「みんな家族!=宗教」
「ネモ船長=教祖さま」
「マトカ=聖地」
・・・という表現も当たってるよ(笑)。

裏切り者も家族!→なんて崇高なんだ!。・・・そこにドラマはないのか???(ため息)。
最後は聖地を守るために、我ら礎にならん!とつっこんでいくんだもの。。。(爆)(爆)(爆)。
・・・宇宙戦艦ヤマトかよ?と一人ツッコミしたワタシです。。。(^^ゞ(^^ゞ(^^ゞ。

実に珍妙な脚本と演出でした。
ツッコミ処満載過ぎて感想が出てこない(^^ゞ。ある意味、突抜け過ぎてて・・・ついつい笑ってしまいます。

ので、以下嫌味を承知で列挙。
(嫌味だけど、楽しいよ😃)

拉致られてきた三人。
幽閉中に気温を計ったというレティシア嬢・・・温度計どこに隠し持ってたんだ?。スカートの中?。

イギリス海軍が民間人拉致したら・・・ヤバいっしょ?。しかも外国人よ?。

島について冒頭、黒い瞳の少年ボンゴが死んじゃった歌が延々と・・・これ、本編のどこに繋がっていたの???。一回見ただけでは、わからなかったわ(^^ゞ。

民族舞踊大会に漂う、謎のお目出度い感・・・仲良し平和のアピール?。ネモ船長のブッチョウヅラとの対比が。。。

ラニちゃんは英語が超苦手。お付きのばあやと下男はペラペラなのに(^^ゞ。

再会した親娘。泣いて喜んで抱き合ったのに・・・後出しでずっと憎んでた、という告白。え?(@_@)。

エリート将校どの、突然心のラビリンスを告白。だから???。どこへ繋がる伏線だったのか???。

新聞記者さん、ボトルを流しに「南極大陸」の地上へ出たの?・・・零下の極地ですが?。

ネモ船長、レティシア嬢には一目惚れ?。恋の予感は観客には伝わらず。。。

新聞記者さん、正体バレて「家族教」に無理矢理入信・・・あとで袋叩きにあってなきゃいいけど(^^ゞ。
→洗脳場面。考えようによってはマジにコワイ。

エリート将校氏、軍服を脱ぐ心の葛藤はいかに?。

突然歌い出すラ、ラ、ラ、ラララ🎵。びっくり度MAX。

→通信手段があるはず!と気づいたけど、実際はボトル投げ込んだ新聞記者さん。超アナログ❗。

レティシア嬢・・・ろくに会話する暇も(気も)ない相手と無理心中って・・・決断力ありすぎる。。。

あの〜潜水艦は急には止まれませんよ!。

海底火山、マンガ過ぎかよ。。。うぅぅハジメ人間ギャートルズの世界だ。。。(映像としては綺麗でした。スタッフさんグッジョブ!)

船長、諦めが早すぎませんか?。側近と彼女まで引き連れて・・・。他の解決策あるでしょうに。。。あーあ。。。。

ラスト近く、マトカー🎵マトカー🎵マトカー🎵マトカー🎵・・・。

もうコメント、やめておきます(笑)。
思い出すだけで、笑いがこみ上げてきて・・・止まりません。
破壊力ありすぎて、笑いのツボを撃破されました〜。

ここまで来ると、ある意味「最強の話題作」。
これだけ、いじり甲斐ツッコミ甲斐のある作品て・・・滅多にないよ?(笑)。
しかも、しょーがねーなーもぅー、みたいな笑いを伴って、明るく人々に語られる作品・・・。
暗黒お粗末脚本なのに、この明るさはなんなんだ。。。
→ワタシも、けっこー好きかも🎵。

雪組生は本当に一生懸命やってます。舞台の空気でわかるんですよ。
雪組らしい、締まった透明な空気感。咲ちゃんを中心にして懸命に纏まろうとしています。
舞台としての完成度はすでに高い。

ただ・・・こうして話題になったり、楽しんでいる観点が、本筋からかなり離れているので・・・それが組子達にとって良いことなのかどうか・・・。ファンとして、複雑な気分ですわ。

新生雪組の第一歩が、この作品で良かったのかどうかも・・・ビミョーです・・・(^^ゞ(^^ゞ(^^ゞ。



谷先生さぁ、一体何を狙ったのかね?。
ファミリー向けミュージカル?。
まさかギャグミュージカルではあるまい・・・(^^ゞ。
深い心情ドラマがないせいか、ちょっと全体が「稚拙」な印象なんだよねぇ。。。
子供向けの演目といわれたら、まあ納得するかな。

問題は、ヅカファンが満足するか、なんだけどさ。。。あ、ビジュアル面では大満足するわね〜(*≧∀≦*)🎵。

後日談的に・・・
突っ込んだ船長と側近は、きっと「神」として、あがめられていくのでしょうね。
21世紀になったら、最後の秘境に文明を持った一族発見!とか騒がれそう。。。

是非、この「勢い」(笑)のまま、梅田へ行きDVDに収録してほしい。
「強烈な珍品」も作品の魅力だと思うので!(*^^*)。