ICUを経て、リハビリ施設から退院し、ようやくお家に帰れたのは、くも膜下出血で倒れてから1か月後のことでした。
そして、退院時に目標としていた「一人で歩けるようになる」は、どうなったかというと、
達成したんです!!
【風が吹いたら倒れそう】 【誰かが突進してきたら避けれなそう】 【走り方は忘れた】 【動きはスローモーション】
そんな状態でしたが、左足のひざにまだ少し麻痺が残るものの一人で歩けるまでに回復していました。
歩くことが普通だと思っていた日常から歩けない生活が始まり、歩けないことがどれだけ苦しいことかを実感した今、歩けることが本当に嬉しくて嬉しくて、とてつもなく大きな喜びでした。
ただまだ一人で外出できるほど歩ける自信はありませんでした。
そんな私にずっと付き合ってくれた人がいます。
それは、退院日に合わせて、日本から再びきてくれた母でした。
高齢の母に介護される娘。
私は一体いつになったら親孝行ができるのかな。
迷惑ばかりかけて申し訳ないと思いつつも、母が来たら来たらでわがまま放題の娘。
母のつくる美味しい手料理にリハビリという名のハイキングやショッピングをたくさん楽しみました。
ショッピングしながらワイキキの端からアラモアナまで歩いた往復4時間はさすがにしんどかったですが。
普通の時でもこんなに歩かないわ!と思いましたが、こんなに歩き続けられる自分にビックリ!
それもこれもハワイの特権を活かしたリハビリのお陰かもしれません。
退院後は、週2回通いでフィジカルとスピーチセラピーがありましたが、それ以外の時間はお気に入りのリハビリ場所で過ごしました。
ノースショアのモクレイアビーチです。
休日でも人が少なく観光客もほとんどいない隠れ家的ビーチ。
ここのビーチはとんでもなく長いビーチで、砂は深く沈むので、バランスを取りながら歩くリハビリにとてもよいのです。
こんな可愛いハワイアン・モンクシール🦭にも出会えちゃいます!
本当にグングンと歩きが上達し体力もついていきました!
6キロ程落ちた体重はこの頃すっかり元通りに。むしろそれ以上に増えたかも。
そして目標の2つ目にしていた日本行きが叶ったのです!
重たいスーツケースを運びながら一人で移動ができるのか、病院のベッドの上にいたときはこんな日が早くやってくるなんて、想像もできませんでした。
5月の成田空港には、超過料金のかかった重いスーツケースも一人でゴロゴロ転がし、持ち上げ、テクテク歩くいつもと変わらない自分がいました。
療養兼ねた1カ月半の日本の滞在は、良いパワーチャージになりました!