野菜あれこれ

田舎の家にはどの家にも自家用の菜園があって野菜は必要に応じて畑からとってきました。私の家は農家ではありませんが、戦後の食料不足解消のため、見よう見まねで花や野菜を作りました。近所の人からできすぎたといって野菜いただいたり、技術指導を受けたり,新品種の種をいただいたり、農業をめぐる地域の交流は今も私の畑大好き人間のルーツです。

 

ところで私が経験した野菜体験をいくつか紹介します。ヘーそうだったのか!知らなかった!ということがいろいろあります。

 

戦争を経験した世代にとって、さつま芋といえばご飯の代わりに食べる代用食であって、飢餓を救う願いを込め「護国」というやたらに収量の多い品種が推奨されました。ところが最近、さつま芋の品種改良が進んで高級野菜になっています。子供たちは、親が芋ばかり食べて育った話をすると「昔はよかったね!お芋さんがいっぱいたべられて!」返事のしようがありません

 

次に、トマトです。トマトは大型の完熟したものが食卓に上りました。味はいいのですが当然種が固くなり取り除いて食べることになります。その理由として、トマトの種を食べると盲腸に詰まって盲腸炎になると言って箸で種を取り除いてたべました。そんなことはないことがわかり、今では種を取り除くことはありません。次に胡瓜。胡瓜の主流は今ではサラダに適した細いものが主流ですが、昔は赤ちゃんの腕ぐらいの太さがあり、縦半分に切って薄切りにして種を取り除いて、酢もみにするのが一般的な食べ方でした。切りおとしたヘたを顔にこすりつけてパックする人もありました。無料化粧品です

 

洋食やサラダが普及するとセロリ、アスパラガス、レタス、パセリ、ブロッコリー、ピーマンなど洋食に合った野菜が食べられるようになりました。最近ではゴーヤなど沖縄の野菜も食卓を豊かにしてくれるようになりました。私の知っている数十年の間にも野菜は質量とも豊かになり変化もしました。これからもさまざまに変化して食卓を豊かになっていくことでしょう野菜たち万歳!

 

今月の折り図はひまわりです。 (2021/8/1)