ありがとう❤️折り紙展

 

少し前、高松市の友人から「丹羽作品を全部折る折り紙の展覧会を計画している」という電話をいただきました。「えっ全部?」「そう、全部!折り紙仲間で分担をして作った作品の展覧会を企画しています。」私は驚き、まず、そんな事が可能だろうかと思いました。私が折り紙作品を作るようになって20年あまりになります。折に触れて作り続けた作品は、かなりの数になります。作品が折られるのは作者にとってうれしいことですが、雑多な内容の作品たちがどんな姿を見せてくれるか、不安を感じながらおまかせすることにしました。

 

この信じられないような折紙展は1月31〜2月2日まで高松市で「ありがとう❤️折り紙展」というテーマで実現しました。会場には思いを込めて折られた作品たちが、勢揃いをして迎えてくれました。大好きな作品、なつかしい作品、忘れていた作品まで、装いを新たに、会場をうめつくしている折り紙との再会は、私にとっては感激一入でした。作品作りは香川県のさぬきおりがみ会のみなさんのほか、徳島県、高知県の仲間も加わってくださったそうです。会場には地元の方ばかりではなく、遠方からの来場者も多く、盛会のうちに展覧会は終了しました。

 

展覧会を企画実現してくださった「さぬき折り紙会」の柳井陽子さん(和紙専門店やない)、香西康子さん(オリガミ工房)のご尽力に心から感謝すると共に作品作りに取り組んでいただいた香川、徳島、高知の皆様に心からお礼申し上げます。この催しが、折り紙を愛する人の輪がさらに広がるきっかけになればと願っています。私の本格的な折り紙展は初めてです。そして、これが生涯最後の催しになると思います。いつか閻魔様の前へ出た時、「これをみてください!」と自慢出来る冥土の土産ができたことを誇らしく思います。

 

今月の折図は会場のあちこちに咲いていた「葉つきばら」です。片面が緑の両面紙が適しています。葉を裏返す作業を丁寧にして下さい。(2020/3/1)