舘ひろし「港のひかり」を観て
注:映画を観ない人のみ、見れば~と言うことです。
舘ひろしに高倉健を重ね合わせて観ていた。やくざから足を洗い、堅気な生活を送っていた
主人公三浦はある日、杖を突く盲目の少年が数人の子供たちに虐められている現場を見た。
少年は交通事故で光を失い、両親もその時失った。加害者は薬中のやくざであり、
少年を引き取った親族は、少年の親の遺産が目当てで,義父の子に対するDVは悲惨を極
めた。そんな孤独な二人は年齢を超えて強く結びつく。ある日病院に行って手術をすれば
光を取り戻せることが分かった(費用は500万円)。三浦は今まで人のために生きて来て
刑務所に入る人生を繰り返してきた。黙っていられなくなった三浦(舘ひろし演じる)
はやくざのヤクの取引現場を組にいた頃の弟分から教えてもらい、現金を奪取し、目の手術
資金にする。そして自らは犯行自首の為、警察署に出頭するのだった。———12年の歳月
が流れ、少年は光を取り戻し刑事になっていた。三浦の知人(笹野高史演じる)から
目の手術の真実を知った。後をつけて三浦のアパートも分かった。盲目の頃二人が
お揃いで持っていた鈴の音をアパートの外から「チリチリチン!」と鳴らした。
そしたら中からも「チリチリチン!」と返ってきた。目に光が戻ったら真っ先に海とおじさん
の顔が見たいと願った夢が叶った瞬間だった。このシーンで観客の殆どは涙を流した。
隣の鬼の目にも涙が出たと言う。こちらの恵比須様の目にも涙が溢れ出た。ストーリーは
この辺にして兎に角舘ひろしの演技は高倉健と重なる。顔つき動作、どすの利いた怒声・・・・
原作は小説かコミックかと思っていたが映画脚本らしい。カメラマンが木村大作がやって
いるので能登の夕焼けやら日本海の荒波やら半端なく素晴らしく描かれている。
最後の雪降るシーンで〇〇「眞栄田郷敦演じる」が満身創痍の三浦にわっぱを掛ける
シーンはやるせなく残酷である。これが往年の東映やくざ映画なら傷だらけ血まみれで
雪道を帰るシーンでエンドとなるが、昭和の健さんでない舘ひろしの令和映画は息を引き
取ってしまう。日本の映画作りも40年余りでヒーローはこれだけ変わってしまった。
昭和で沢山日本映画を観た映画小僧はこのギャップに一遍に年を取ってしまう。
親子三人で海辺に来た再会では、手を振る相手は三浦(舘ひろし)であってエンドにして欲
しかった。
画像>チラシ
映画を見るとポップコーンが安くなる。
動画>予告編


