『トム・クルーズ 非公認伝説』を読んで
画像>本書は2008年出版である。米紙の評価は「トム・クルーズのセックススキャンダルではなく、サイエントロジーに没入しているトムの姿に迫っている点で非常に興味深い
―———USAトゥデイ」 「表面上はトム・クルーズの伝記だが、実質はサイエントロジーの実像に迫ったノンフィクションである―———ニューヨークタイムス」
著者はトム・クルーズの仮面を剥ぎ、真珠のように輝かしい彼の栄光にくさびを打ち込んだ
―———エンターティメント・ウィクリ―」
私はトムファンでもアンチファンでもない。本書に綴られた内容に尾ひれをつけて
中傷誹謗評判を悪くしようと言う意図もない。世界的トップスターを貶めて、人気が落ちる
ことに快哉を叫び、悦に浸る気持ちもない。唯単に本書に書いてあることを書き示すに過ぎ
ない。先ずその辺をお断りしてから書き進めることにする。本書はトムが入信している
サイエントロジーと言う団体について、トムの狂信的な入れ込みようと内部での立場を
綴っている。カルトな宗教団体と言わないまでも、トムは人々と知り合う【主にアクター】
ごとに団体に勧誘する。それが受け入れないと付き合いも終わりを告げる。それは恋愛
や結婚についても繋がりを持ち、亀裂が入れば「ハイ、サヨナラ」を繰り返す生き方のよう
だ。合理的で自己中心的な人格か?トム・クルーズは映画の演者においては素晴らしい役者
だが素の人格は過去に色々取りざたされてきた。屈託ない無邪気な笑顔の裏側に冷徹な
計算された社交・人海術を秘めている。子供時代から失読症・特別支援学級出身で突発的に
何を言い出すか、何を始めるか予断を許さない少年であったようだ。父の暴力にあい母の溺
愛があった。主演映画(トップガン・ミッション・インポシブル等々)に恵まれてトップス
ターにはなったが、ケッコー色々批判的な評判は全米にあった。その一つが同性愛疑惑、発
狂しやすい言動。全米人気テレビ番組のオプラ・ウィンコリーショーでのソファー飛び跳ね
は語り草になっている。これはフェイクで本人が暴れているとは信じられない言動の一切
である。私も見たが一瞬狂ったか、ファンサービスの笑い取りにジャンプしているにして
は度を越えているなと見ていた。トムは始まると多分ストップが効かない性分であるらし
い。逆にこのような性格だから危険なスタントマンを要する
シーンでも自ら進んで撮影に臨むのだろうと思った。ちょっと危険であることを察知でき
にくい性分。トムは何でも獰猛に挑むライオンである。躊躇し考えるカバではないらしい。
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トムが縁を持ち、深い仲になった有名人はニコールキッドマン、ケイティ・ホームズ、ブル
ック・シールズ、スペイン女優ペネロペ、サッカーのベッカム夫妻等々・・・現在進行中の
芸能人も沢山いようが、入信している宗教団体への勧誘度合いが強いため、去って行った
人も多いし、その両親と対立して「ハイ、サヨナラ」が多い、山上哲也の母親如く
献金も半端なく納めている。納めていないと団体での地位が保持できないシステムである。
トムは親日家で新しい映画出演の宣伝によく来日する。滞在日数まで不明だがよくテレビ
で映画宣伝している姿が映し出される。ちょっと古いが映画字幕翻訳家・戸田奈津子さんの
ハリウッドスターとの会話本を読むと、いの一番にトム・クルーズが出ていて、
もうべた褒めである。あの子供ような笑顔と陽気な一面にぞっこんの様だ。屈託ない
笑がトムの魅力ではなるが、営業用でなく、心底内面を露呈したのがソファ・ジャンプで
あった訳か。トムの私的な部分のアメリカ人、日本人の評価はよく分からない。アメリカ人
には相当好かれてない模様。日本人においてはトムが親日家で、映画宣伝の為訪日すること
20数回、もしカッコイイ映画主人公のトムのことしか知らず、プライベートや人格を
書籍上から知ったら、ちょっと興ざめするかもしれない。皆そんなものである、世の中律儀
な人が有名人になるわけでなく、知性理性なきものが立派と誤解されている人もいる。
一番いいのはそういう人と身近で関わらない世界で生きることこそ我が身は幸せである。
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