歴史講座『日本唯一横樽音頭』講演
横樽音頭って何?酒樽を横にして叩いて音頭取る。酒宴の余興?八木節は樽を立てて
上から叩くがそれと同じようなものか。どうも本日講師酒井正保氏の話によれば、玉村町
南玉で始まった横樽音頭をアレンジしてし始めたのが八木節のようだった。八木節音頭の
詞は(曲は同じ)11行にも及ぶが横樽音頭の詞は3行、国定忠治に纏わる詞もある。
現在学校の音楽教科書に載っているのは(序曲)ハァ~さても皆さん~
昭和のみよは~文化生活 共存共栄 世界人類皆一体に~♬なんか昔のCM 競艇の
創始者笹川良平氏の「人類皆兄弟!」みたい。作詞者は不詳である。でも曲は誰かと
言えば新潟から出稼ぎで来ていた杜氏かごぜさんのようだと言う。越後の杜氏は
酒作りしながら歌を歌うのが習わしだった。七七七五調の甚句で歌う。上州で
重宝がられたごぜさんの集団も昔娯楽がなかった時代に彼女らの歌は心に響いた。
これが横樽音頭の源になったと言われる。この名称も戦後、テレビの出演が決まった頃
テレビ者側の命名でホントは「盆どり」と言う。お盆の3日間,寝ずに一人の選ばれし
美声で品行方正な村民が村の長から指名される非常に名誉なことだった。
画像>講演中、立ったままの熱演弁士。
講師の酒井氏は高齢な方でこの横樽音頭の伝統芸能に熱い想いがあり、世界で類を見ない
音頭だと何度も語った。日本民謡収集で全国を行脚した著名な町田佳聲さんの
お弟子さんで一緒にこの甚句を玉村町で聴いた時の感動は発狂状態。その時の様子も
何度も何度も語った。歌い手が3日間寝ずに歌うため、詩は短くしてある。特徴として
浴衣から右肌(肩)を出して歌う。生卵を幾つも飲んで耐える。お盆の間は男は女の服装、
女は男の服装をするのは決まりであると言う。そして五穀豊穣を祈った。
画像>
赤城山のことにも触れて、何度も何度も何度も赤城山は霊山であって、国定忠治が赤城山に
立てこもったから、そこから映画、浪曲、講談、甚句で歌われて忠治侠客山のイメージが焼
き付いた。決してそういう山ではなく、古来から気高い信仰のお山であることを強調した。


