世界はいつまで食べて行けるのか」を読んで

 

未来は果てしなく食糧難になることを想定して、如何に人類は何を食べて生き続けて行け

 

るのかを綴ったパーツラフ・シュミルの書。そもそも序文が怖い。————私たちは

 

———食————の優先順位を間違っている。世界は必要量より、3割多く食料を生産して

 

いるのに、このままでは、増え続ける人口も(80億)地球環境も守ることができない。

 

人類が菜食に移行すればよいのか?それは可能なのか?培養肉や代替肉などのテクノロジ

 

ーは解決策になるのか?(引用)———をテーマに8章の難問に取り組んでいる。

 

第1章     農業は何をもたらしたのか?➡栽培・家畜化が工業化を生んだ人類の歴史。

 

エジプト古王国時代(紀元前2700~2200年頃)農地1ヘクタール当たり

 

約1.3人養えた。ローマ時代になるとその2倍は養えた。更に清王朝(1644~191

 

2)になると5人以上は養えるようになった。世の中貨幣経済に変化して農業をやらなく

 

ても、金銭で食料を売買できる仕組みになった。同じ哺乳類(兄弟?)チンパンジーは

 

何を食料として種を死守してきたか?主にイチジクで祖先を繋いできたが、脂質や

 

タンパク質不足と大量のイチジクが必要な為、少数しか生きられない運命にあった。

 

菜食・肉食であった人類は増える人口を養うために畑を始め、牛・豚・鶏を家畜化して

 

食料の確保に当たった。家畜の初めは羊やヤギだったが、時代と共に変化した。

 

 

 



 

 

画像>こういうチンパンジーも存在する。

 

私達はある種の動物を食べ、他の種の動物は食べないのか?

 

羊、ヤギの家畜化は1万1000年前、ブタ1万500年前、牛1万年前、食料ではないが

 

ロバとヤクが7000年前、水牛とらくだは6000年前、ラマとアルパカ5500年前、

 

馬は紀元前2500年前である。給餌に当たってはそのサイズと言うことも大事な要素で

 

あった。豚は人間と程同じ大きさだし、牛は肉量が多かった。鶏は卵が多く見込め、肉質も

 

美味だった。これらを常時たんぱく質として補充出来ない人は他のもので補填するしかな

 

かった。(ウサギ、モルモット、鹿など)

 

第8章では「増え続ける人口を食べさせる――どんな方策に効果があるのか」

 

世界には飢餓や栄養不足な地域がありながら、生産過剰で食品加工品を破棄する、食品ロス

 

の問題もある。廃棄理由は食中毒、賞味期限越え、ジャガイモやスライスパン、林檎、肉、

 

魚といった生鮮食品である。知り合いにスーパー勤務の人がいるが、ここで破棄する食品は

 

膨大であると言う。作りすぎ、賞味期限、パッケージのまま破棄、食べられないアフリカの

 

子供たちに上げたい位と嘆く、悲鳴を上げるほど大量なんだそうだ。この無駄、ロスを活

 

用できない食料事情がやがては手遅れになる前兆を呼ぶ。本書でも肉が補充出来なく

 

なったら代替えとしてどう考えるか?過去に狂牛病や豚インフル、鳥インフルで生産・食品

 

流通が途絶える問題が起きた。今日の新聞で(読売)代替え肉、培養肉のことが載っている。

 

培養肉は牛や鶏などから採取した筋肉などの細胞を培養液にして増殖させた、肉に似せた

 

食品なんだそうな。安全性が確保できれば今後スーパーの食品棚に陳列されることになろ

 

う。安価だから本物の肉より売れる。私は培養肉って大豆なのかと思っていたが、あれは謎

 

肉であって、日清食品の発明であった。

 

食料の安定供給はアフリカ大陸さえ、解決すれば問題はない。殆どをアメリカやヨーロッパ

 

から輸入、多くの国々が国情不安定で内乱、国境線引きで戦争が終わらない。平和が訪れな

 

い限り、全世界に食品が公平に行きわたることは難しい。

 



 

画像>本の紹介