映画「花まんま」を観て
画像>13:30開演 客20人程度、シニア料金1300円、ポップコーン食ってる客ゼロ、お喋り二人ずれ一組、席は一番後方だった。
折角のGWなのに、二人とも身体不調で、何処にも行けないので、久しぶりに映画でも
見に行こうかと言うことになった。ツレ推しの「かくかくしかじか」(大泉洋主演)
「父と僕の終わらない歌」(寺尾聡主演)はまだ上映が先の先。私推しの「名もなき者」
ボブ・ディランが題材が地味で何処のシネコンでも上映してないので、二人とも無難な鈴木
亮平主演「花まんま」に落ち着いた。私は大河ドラマ・西郷どんを演じた時から、鈴木亮平
ファンである。遡れば「変態仮面」をやっていた時から亮平のファンである。インテリっぽ
い仕草の中でコミカルな変態仮面は不思議な味がある。同じ役者が演じたとは到底思えな
い演技力の幅・奥行を感じる。
何でも屋の亮平は今度ブルーカラーのに~やんを演じたが、亮平がはまり役とは思えない。
適度に激高型で適度に知的で妹を支えて、自分の人生を棒に振ったブルーカラーの悲しみ
を演じきった。ストーリー原作は朱川湊人であり、魂が乗り移った少女が亡くなった娘の
花まんまを父親に食べさせてあげ、人生を甦えさせる驚きのストーリーである。病院で不慮
の事故にあい2日後に結婚式を控える娘と生まれる間際の両者がクロスした。(ストレッチ
ャーと車椅子)その時亡くなった魂が
これから生まれてくる胎内のフミ子に乗り移った。こういう霊的な映画は他にも見たこと
があった。神秘主義者ではないがそんな馬鹿なと言いきれない不思議な時空はある。
――――――面白く笑ってしまったのはカラスと
会話できるフィアンセの登場と結婚式の日、父親代わりにバージンロードをエスコート
してくれた繁田の父親に別れ際、その人の記憶が頭から消え忘れていた。呆然とするに~や
ん、唖然とする繁田家・・・・。花まんまとは亡き娘が父相手にままごとで食べさせていた
花が乗ったお弁当のことである。列車で帰る繁田家は引き出物に花まんまがあることを知
って、熱い涙を流すのだった。エンドしてクレジットが流れる時文字が滲んで辛かった。
歳を召すと涙腺が弛む証明をしてしまった、映画はラストで泣かないわけに行かないスト
ーリーと銘打っていたので実践してしまった。然し隣の相方は平然としていたから、まだ華
麗に加齢とは縁遠い生活を送っているようだ。羨ましい!私もあのように逞しく、時に非情、
パワフルな生き方をしなければと常日頃思っている。
動画>ボブ・ディラン ♬風に吹かれて


