横綱照ノ富士引退と蔦屋重三郎のこと

 

 

年始めから予期せぬ風邪を引いたため、生活パターンに変化が起きた。

 

夕飯を食べると眠くなる。取り合えず寝てしまうと9時頃起きだして、テレビを見たり、

 

本を読んだり、ブログを書き始めたりした。今日は日中相撲を観ているとついに

 

照ノ富士引退のニュ―スが飛び込んできた。もう膝がとても相撲をやれる状態で

 

無いことは誰も承知して居たことで、ずいぶん長い間一人横綱として頑張ったと思う。

 

もう気の毒で早く次なる横綱候補が出ないかなと思っていたし、「大の里」が横綱になるま

 

で頑張れるだろうかと心配していたが、矢張り極限に来たようだった。綱の威厳を

 

保った相撲を取っていたと思う。格闘技そのもの、ただ勝てばいいんだと言う

 

ボクサーのような前回横綱とは雲泥の差があった。責任感もあったし礼節に励んだ

 

相撲人生だったと思う。お疲れ様でした!前代未聞の序二段落ちから横綱まで上り詰める

 

力士はこれからも出ない伝説の力士として称賛されよう。

 





画像>痛々しい両膝包帯巻きの土俵入りはもう見られない。

 

NHKでは「蔦重 べらぼう」が始まった。第1回は石川の友人と話し込んでいて

 

見逃したが第2回は見た。こういう主人公の登場は大河ドラマで始めてのことで

楽しみにしている。蔦屋は今の本屋の「蔦屋」にも通じていて、又、70年代新宿にあった

 

「紀伊国屋」田辺社長を思い出す。本屋だけでなく何でもやった実業家だった。長い間

 

ランチボックスを収集していたが発端はこの書店で見つけた「ランチボックス」の本だった。

 

演劇もよくやっていたホールもあったし、待合場所によく利用した本屋だった。

 

名物田辺社長が亡くなって、何だか存在感が薄くなったが、我々ヤングメンの時

 

色々刺激を受けた本屋だった。きっと蔦屋重三郎を基本にして営業していたのだろう

 

と思う。これから大河ドラマは喜多川歌麿、山東京伝、葛飾北斎、滝沢馬琴、十返舎一九…

 

が登場し、本人も

 

お上に目をつけられ、処罰されるシーンが出てくると思う。しかし其れにめげず

 

出版界に大きな業績を残した蔦重が多くの令和人に知られていくことは意義がある。

 

江戸の風俗だけがアップされて表現されがちだが、もっと目は世界に広がって

 

当時世界一の人口を誇った江戸の町民の生き方と落ちぶれた武士の対比が面白く描かれる

 

はずだからである。まだ病完治せず,洟はジュクジュク新宿、咳もゴホゴホ五反田、

 

目も眠くてショボショボ大久保、そろそろ眠くなった根岸下町、来月ついに浅草・豊洲へ

 

バス旅行がある。楽しみである。

 



画像>まだ3分の一しか読んでいない。アイデアマン蔦重の人物像に迫る