DVD『ザリガニの鳴くところ』を観て

 

可笑しなタイトルのDVDを借りて来て観た。

 

パッケージにはミステリーであり、サスペンスとある。

 

125分観賞して見れば、確かに上部の通り。そして付け加えればラブ・ストーリーを絡め、裁判ものであり、野生児の人生劇で

 

 

ある。舞台は1960年代

 

アメリカ・ノースカロライナ州、湿地帯に住む一人の少女の話である。

 

 

一家6人で暮らしていたが、父親のDVの為母は逃げ、やがて子供三人も

 

 

暴力に耐えかねて逃げ出した。一番下の主人公カイヤ(エドガー・ジョーンズが演じる)が残された。学校も行かず、靴も履か

 

 

ず、食料もろくにないまま、

 

今度は父親がある日いなくなった。取り残されたカイヤは沼のムール貝採取で

 

 

金銭に変え、暮らしを立てた。ちょっと離れた町の人々に「湿地の娘」と蔑まれ、あざ笑られ、白い目で見られた。そんなお年頃

 

 

になったある日、ちょっと付き合いのあった町のボンボン・チェイスが湿地帯を見渡せる展望台から墜落死した死体が発見され

 

 

た。事故死か?殺人か?怪しまれたのが、町の人とのコミュニケを拒む、孤立した「湿地の娘」だった。町の人々は偏見と畏怖を

 

 

持って湿地の娘を疑った。この映画には原作があって、全米ではベストセラーになったと言う。

 

日本でも本屋大賞を取っていて、何がそんなに多くの人々の共感を産むのか

 

摩訶不思議。そもそもタイトルの「ザリガニの鳴くところ」がなんだそれ

 

興味引く原因かも?日本でもあったね、すい臓を食べたいと言う映画。

 

ザリガニは湿地帯には多く生存しているだろうが、多分アメリカの湿地帯ではそんなに弱い生き物ではないんじゃないか?と言っ

 

 

てワニなんかもアメリカじゃうようよしているから、決して強い生物でもない。カイヤが一人暮らししていた所はそんな湿地帯の

 

 

みすぼらしい小屋に10数年生きて来たわけだが、

 

映像にはザリガニの「ザ」の字も姿は見せない。カイヤそのものがザリガニだったのか。そもそもザリガニは鳴くのか?虫と同じ

 

 

で足をこすってギ―!だか、

 

ジー!だかメスに伝える手段。私も子供頃、アメリカンザリガニを池で取って来て、水槽に買ったことがあったが、鳴く声なんて

 

 

聴いたことがない。勿論食べたこともない。日本以外の国の人たちはこのザリガニが大好物らしい。ロブスターともイセエビにも

 

 

似て非なるティストとか。連続テレビ小説「おむすび」に出ている母親役の麻生久美子など子供の頃はご馳走だったと雑誌に書い

 

 

ている。

 



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―———裁判でカイヤは予想に反して無罪となる。町の排他主義で彼女をよく知らない陪審たちも疑いの目は合ったが、名弁護士

 

 

の力添えもあって疑いは晴れた。しからば小さな町のプレーボーイ・チェイスを誰が展望台から振り落としたのか?元カレのテイ

 

 

トも大学を出て田舎町に戻ってきた。生物のイラスト本が売れ、一躍著名になった妹を訪ねて兄も会いに来た。雑貨屋の黒人夫婦

 

 

 

カイヤが少女の頃からよく知っていて、同情的であった。答えは生存厳しい湿地帯が知っている。自由気まま自然児に育ったカイ

 

 

ヤは被告であっても

 

「自然の世界に善悪はない。ただ生きる知恵のみ」弱肉強食or強肉弱食❓

 

「時には獲物が捕食者を殺さなければならない」亡くなった後、初恋の人で

 

一緒になったテイトがそう書かれた日記を見つけた。文盲であったカイヤに文字を教えたのがテイトだった。そしてそこには首に

 

 

掛かっていた貝の首飾りがないと証言した被害者の母が疑ったものが添えられていた。は~、そういうことですか。生き物は生き

 

 

るために攻撃的で有害な物なら抹消する。そこに善悪はない。

 

 

 

 

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