『何故テンプライソギンチャクなのか?』を読んで
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海の生き物って見かけケッコーグロテスクなものが多い。
ナマコ、クラゲ、アワビ、ウニ、ヒトデ、イソギンチャク・・・・
先の4つは食べるが後の2つは食べたことがない。食べた話を聞いた
ことがないから、海の人でも食すに値しない生物なのだろう。ナマコを日本で最初に食べた人は昭和裕仁天皇だと昔聞いたことが
あるが、かなり勇気がいったろう。生で食ったか酢で食ったか食い方まで本には書いてなかったが、とてつもないゲテモノ食いマ
ニアだったんだろうな。今回登場するイソギンチャクに
テンプラと言う冠が付されているが、この本の著作者・研究者泉貴人氏命名の
イソギンチャクでカイメン共生生物を言うらしい。見かけが海老天イソギンチャクに似ていることから、そう名付け論文を書き、
幾つかの賞も頂いたと言う。
泉氏はテンプライソギンチャク論文を頭狂大学?の時に手掛け、いや~
失礼、世間ではこう書くが東京大学の時に発売し、一大センセーショナルを巻き起こした。何故ならイソギンチャクとカイマイの
共生とは誰もが気付かなかったからである。共生というからにはお互いメリットがあって、クマノミとイソギンチャク、アリとア
ブラムシ、サメとコバンザメ、木々とヤドリギ・・・
色々あるが、イソギンチャクにとってカイマイは敵から隠れる隠れ蓑になるらしい。す~と引っ込み、す~と顔出す、その姿が海
老天のしっぽなんである。
しからばカイマイにとってメリットは何かと言えば研究中とか。
確かにテンプライソギンチャクは誰でも親しめる名づけだが、誰が見ても
えび天イソギンチャクとしなかった所に東大落研に所属した泉氏の頭脳明晰さが窺われる。見た目えび天だが、エビがイソギンチ
ャクでは不味いのである。
食べてみて味は良いかも?しれないが、美味なるエビの味覚には及ばないはず。
その辺を泉氏は深く了解していたように思う。泉氏はそれからイソギンチャクの研究に勤しみ、あの広大な海で様々なイソギンチ
ャクを見つけること多数、
日本一のイソギンチャクの命名者になった。その数なんと24種、可笑しな名前ばかりのイソギンチャクが七つの海でピラピラと
触手を揺らしている。見かけはイソギンチャクとは程遠い強面でどこかクロちゃんに似ている泉氏だが、心根はきっと優しい渚の
さざ波のような教授なんであろう。
画像>イソギンチャク➡本書より2点抜粋
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