DVD「パリタクシー」を観て

 



 

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パリオリンピックでの日本選手の活躍をよそに、今大会はアナウンス

 

「・・・しかし・・」が多いなを聴きつつ「パリタクシー」と言う映画を借りて来て観た。主演はフランスで有名なコメディアン

 

 

(ダニー・ブーン)と歌手【リーヌ・ルノー】である。タクシードライバーと92歳終活に思い出の地を訪ね廻る、ちょっとセン

 

 

チになり、笑いも噛ませた心温まる映画だった。92歳のマドレーヌは凄まじい過去を持っていた。

 

中年ドライバーのシャルルは家族三人の惰性な暮らしの中で自己を見失っていた。いつも苦虫を噛む日常だった。それがマドレー

 

 

ヌと会話するうちに打ち解けて人間性を取り戻す。お互いが内面をさらけ出すうちに職業柄マンネリから脱し、

 

 

生きる楽しみに目覚める。マドレーヌに至っては長い人生の中で、青春の過ちからGI(フランスに駐屯)の子を産み、次の夫と

 

 

の生活ではDVに悩まされた。

 

我が子に手を出した(暴力)怒りから下半身をバーナーで焼いてしまう罪を負う。禁固25年の有罪となり、出所すれば自分の母

 

 

に預けていた我が息子は

 

ベトナム戦争カメラマンとなり、骨となって祖国へ戻ってきた。それでもマドレーヌは人生に笑いは必須、暗いイメージのシャル

 

 

ルに明るく振舞うよう進言した。二人の心はタクシーと言う狭い時空の中で強く接近する。終わりころにはシャルルの隣に座って

 

 

話すほど近くなった。やがて一日の想い出のパリ巡りは終わる。施設に戻ったマドレーヌと再会を約束して別れる。数日後人間味

 

 

溢れるマドレーヌに自分の妻を紹介しようと訪れるのだが、マドレーヌは亡くなっていた。泣き崩れるシャルルの元に顧問弁護士

 

 

が来て、マドレーヌの遺書が届けられた。身内のいなくなったマドレーヌにとって息子のような存在になっていた。

 

 

美辞麗句の最後に全財産をシャルルに上げると言う小切手が入っていた。

 

映画の中で数曲、英語の歌が流れて場面を盛り上げていた。そのタイミングがとてもよかった。シャンソンでもない、ジャズ?で

 

 

もない、ネットで調べたら

 

ダイナ・ワシントンの歌だった。映画は何となく日本の「ドライブ マイカー」をインスペクトしたように思えたが、92歳であ

 

 

れだけ元気にタクシーに乗れるのは羨ましい限りだった。私は生きていれば92歳まで運転するつもりだが

 

 

第二の故郷東京中野を巡る旅が出きるだろうか、ハイヤーを呼ばなければならないかな。

 



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