DVD 韓国映画 オマージュを観て

 




画像>チラシ

 

NHK大河ドラマ「虎と翼」で日本初の女性判事登場を描いているが、今回観た

 

「オマージュ」(称賛)は韓国初の女性判事を描いた女性監督の昔のフィルムを

 

修正する話である。主人公のジワンは韓国の女性監督だが、三本目製作映画の

 

客入りが少ないため、事務所でないがしろにされる。そんな折60年代

 

女性監督が「女判事」と言う映画を製作した記録はあるが,フィルムや脚本

 

情報が欠落していた。それをバイトがてら掘り起こし、完成して欲しいという依頼。

 

自らの荒んだファミリーの関係(三人家族)を共に改善修復していくストーリーに

 

なっている。韓国の60年代は日本も同じだが社会は男尊女卑真っ只中。

 

女性の社会的進出を嫌い、社内での立場は辛辣を極め、特に映画界は男社会だから

 

目を覆う男の言動が日常だった。能力はあっても女性と言うだけで仕事に邁進するのでは

 

なく、大人しく家庭に留まっているべきと言う偏見が蔓延していた。映画はその価値感を

 

あざ笑うかのように引っ込まずしゃしゃり出た。捨てられた?フィルムとその音声を

 

21世紀に入ってアフレコした。ジワンが建物が壊される直前の映画館でフィルムを見つ

 

け、過去フィルム編集していた老婆も探し出し、再生、鑑賞できる状態に戻す。

 

言わばフィルムは過去の亡霊に値する。

 

ジワン家の家庭崩壊も共に再生するストーリー仕立てに出来上がっていた。

 

映画館はチャールトン・ヘストンの「ベンハー」を上映した後閉館、天井に大きな

 

穴が空いているぼろ屋になってしまったが、その光から甦って見せる、過去の

 

女性監督の執念・怨恨がわだかまりを雨散霧消させる。「アジア太平洋映画賞」

 

「東京国際映画祭出品作」と評価が高いが、左程面白いとは思えなかったのは

 

矢張り男性優位の立場にいる身勝手・無理解から、まだ女性の社会的進出に畏怖感を持って

 

いるからなのかなと思ったりもした。ジワン役は「パラサイト半地下の家族」の家政婦役。

 

倅役は「愛の不時着」で出ている。夫役も「冬のソナタ」に出ていた役者を使っている。

 

「冬のソナタ」が日本で空前のブームを呼んだのが2002年、それ以後ずっと

 

韓流映画ブームは20年を越えて今尚意気盛んだ。チェ・ジウ等が日本で人気を博す

 

その30年前まで日韓は文化交流なく、日本人は韓国人がどんな人間なのか、知る由もなか

 

った。韓国では日本の映画や音楽はご法度だったし、日本にも同様なことがあった。

 

しかし今や韓流ドラマはお茶の間の人気をさらい、KポップBTSは若い人を夢中にさせる。

 

勿論日本のアーティストも韓国で商売になる時代が来た。平和や平等は嬉しいことだ。

 

「女判事」は何故カットされた箇所があったかと言えば映画の中で女性がタバコを吸って

 

いるシーンがあったから。映倫と言う日本でも暴力やエロシーンをカットする団体が

 

あったが、この頃映画界は倫理規制が厳しく、現代では問題がないようなシーンでも容赦なく

 

バッシバッシフィルムが切断され上映されていた。時に映画を観ていて辻褄が合わない

 

程映倫機構はそれをやった。自分たちだけ見やがって観客にはカットなのかいと

 

少年の頃エロシーンが見られない無念さを思ったものだ。

 

 

 

 

 

画像>予告編