『防災対策をUn learn』金井昌信講演

 

近年発生する地震数値・震度の高さ、雨の降り方雨量異常で自然災害が多く、人々の暮らしを脅かしている。災害から身を守り、

 

 

助かる道筋を教えてくれる講演が宮郷公民館であった。

 

時に古い固定観念から脱却して新たな思考を持つことも我が身を救う手立てだと

 

講師金井教授は熱弁した。余りに人気がある講師のせいで、今月は11回目の防災対策講演だと言って、声は枯れ果て、時にかす

 

 

れ水分を含んで一息入れた。

 

それに加えシニカルでユーモアあり、120分一気にまくしたてても聴取側はちっとも疲れなかった。絶え間なく笑みと笑い声が途

 

 

絶えないベスト講師だった。近年稀に見る講演を聞いた。群馬大学で教鞭をとっているそうだが、私も学生になりたい位の面白い

 

 

活弁家だった。

 

内容は:防災として自助・共助・公助とあり、役所はハザードマップを配布したり、あらゆる方法で危険が迫った時アナウンスす

 

 

る。然しケースバイケースであり、生命の危険が迫ったり、災害に巻き込まれてしまったら、もう自助でやるしかない。被害者同

 

 

士の共助もあるが備えから対処まで、普段の防災意識や知識を持つことが被害を最小限に食い止める手立てだという。そこに考え

 

方として近年新しい発想が登場した。「Un learn」・・・・・・

 

直訳すれば学ばないだが、何でも以前の考え方だけで行動すると肩透かしを食らう。

 

改めて他の考え方をしてもいいのではないか。年寄りの旧態依然より若者の新鮮な発想。

 

防災に例えれば『唯一絶対の正解はない』のだから「当たり前と思っていたことに再考の余地あり」過去に拘らず多様な考え方の

 

 

中からベストをチョイスする。

 

群馬伊勢崎で考えれば利根川・広瀬川はあるが、近年氾濫はない。小型の地震はあるが

 

震度7相当の道路や家屋が崩壊するような災害はない。しかし昨今各地に多い線状降水帯や大型地震が来ないという保証はない。

 

 

その時の為に普段から心の準備と防災で命を守る選択法を2~3つは考えておきなさいと専門が災害社会工学の金井教授は口を酸

 

 

っぱくして

 

講演して回っているのだ。金井教授は健康面は忍びなく現在血圧は180、災害より自分自身が危険状態にある。

 

 



 

画像>まだ若い教授。

 

金井教授は2011年3.11の時不幸にして仕事で家族3人東北にいた。奥さんは身の危険(放射能)を感じ、2歳の子供を連れて実

 

 

家の愛知に逃避。金井教授が子供と久しぶりに会えたのは3年後の5歳になった時だったという。災害によって家族もバラバラ,

 

 

心身もボロボロになる状態を経験し、その上から講演しているので非常に説得力があった。今後安全神話の伊勢崎あたりで一番怖

 

 

いのは5年前に起こった警戒レベル4、台風19号並みの雨量である。川が氾濫したら2Fがある人はそこに逃げ込む、そうでない人

 

 

は早く指定された避難所へ入る。どちらがいいかの正解はない。大丈夫だろうと多寡をくくっていると予想外なことも起こる。い

 

 

つも重大だと判断した行動をとるのがベストと思われる。災害逃避して「なんだ、大したことなかったな」でいいではないか。後

 

 

悔先に立たずである。

 

 


画像  レジメ


画像 講演後頂いた非常食


画像 講演後頂いたおにぎりを豚汁 講演が終わったのが昼時だったので非常に美味しかった。ご馳走様でした。講師の金井先生の講演も楽しく学べた。有難う御座いました。