『近代産業の育成と渋沢栄一』講演

 

いよいよ渋沢栄一氏のお札が我が財布に入ってくることになる。然し一万円札だから数枚しか財布にない。北里柴三郎の札ばかり

 

 

になるだろう。現状でも夏目漱石ばかりだったから福沢諭吉とは縁遠かった。今日は伊勢崎市民プラザで世界遺産登録10周年を

 

 

記念して渋沢講演会があった。講師は渋沢記念館でも働いていたことがある「井上潤」氏。グループサウンズ・スパイダースの井

 

 

上順と名前が似ているので、オモシロ可笑しく語ってくれるかと思いきや、硬い固いカッチンカッチンの論調であった。目に鉛耳

 

 

にアルミ、握っていたレジメが何度も床に落ちた。久しぶりの講演徴取で身も心も拒否反応を示す、従来の怠け癖が芽を出した。

 

 

渋沢栄一氏の偉大さはNHK大河ドラマ「青天を衝け」で皆承知なので、今更ながら記すこともあるまい。だけど講演では経歴を

 

 

語ることに時間を費やした。こういう御仁が明治の改革の時代に出没するだけでなく、迷走し始めた平成や令和の時代に一人~二

 

 

人現れてくれれば国も国民も有難いのだが、今や渋沢の「し」の字もない。

 

会社を500も作ってどこの組織にも属さず、営利をむさぼる姿は何処にもない。人生後半は弱い者の味方「大震災被害者」「児

 

 

童親善」「盲人福祉」「らい病予防協会」・・・、

 

尽力して91歳、人生を全うした、偉大な生涯であった。

 

 

 

 

 

画像>チラシ 血洗島の渋沢記念館で買ったキンキラ一万円札

 

 

 

 

画像>イギリスの紙幣の発行を知らす新聞

 

イギリスは昨年女王が亡くなられて、コインやお札から姿を消し、現在の国王がお札に描かれている。世界は割と国の実権を握る

 

 

人物がお札に描かれるが、日本はケッコー昔から為政者より文化人が描かれることが多いような気がする。今回も渋沢栄一一万円

 

 

札、津田梅子5千円札、北里柴三郎1000円札。あまり見かけることが少なかった紫式部2000円札、

 

 

無くなってしまう野口英世、樋口一葉、福沢諭吉、前回が夏目漱石千円札、新渡戸稲造五千円札、・・・・私ら子供の頃は聖徳太

 

 

子と岩倉具視そして板垣退助だった。板倉の紙幣など今も大事に持っている。

 

 

 

 

画像>

 

 

 

画像>docomoでウン💩が付くようにと貰った渋沢栄一のトイレットペーパー

 

最後に渋沢栄一著「論語とそろばん」から有名な言葉を抜粋する。

 

『個人の豊かさは、すなわち国家の豊かさだ。個人が豊かになりたいと思わないで、どうして国が豊かになっていくだろう。国家

 

 

を豊かにし、自分も地位や名誉を手に入れたいと思うから、人々は日夜努力するのだ』渋沢栄一は幼少の頃尾高淳忠に論語を学

 

 

び、家は藍玉作りの豪農で算盤弾きが必須だった。講演は井上潤氏が70分余り話し、15分の休憩に入った。

 

 

講演会次第によれば、その後個別講演「改良座繰製糸の発展・上毛繭糸改良会社の理想と現実」「売込商体制下の器械製糸・製紙

 

 

金融による選別と拡大」・・そしてパネルディスカッションと16:30まで予定されていた。とてもとても眠気と体力には先が

 

 

読めて、15分の休憩をグッドタイミングと近くにある市民プラザ内にある図書室に逃げ込んで、「漫画本

 

 

論語と算盤」を読んでいた。ここの方がリラックスしてゆったり、渋沢栄一の偉業が勉強できた。