象印のランチボックスを入手

 

世の中には知らないことが星くずや砂粒の数ほどあるもので、長年USA製のランチボックスを200個ほど持っていながら、日

 

 

本製のしかも同型同タイプのランチボックスが存在していようとは存じなかった。終活断捨離の一環で3月から様々なコレクショ

 

 

ンを出品していたら、メルカードを得ての3000ポイントはメルカリ販売でしか使えないことが分かった.nanacoカードのよ

 

 

うにコンビニで買い物ができない。そんなときメルカリ販売で

 

東京の人が象印ランチボックスを¥2550で出品された。飛びつくように購入の連絡をし、それが迅速な対応で翌日には届い

 

 

た。品物の説明では1975年頃入手したと思うけど・・・曖昧なコメントで付属品の水筒はなかった。スチール製だが状態は良

 

 

くて、買ってあげたお子さんは殆ど使った節が見られなかった。アメリカでもヒーローキャラの描かれたランチボックスは空前の

 

 

ブームを呼んだが、難点は空になっても持ち帰らなければならないことだった。80年代にアメリカの缶ビールの空き缶コレクタ

 

 

ーの奥さんが日本人でそんな話をしたら90年代頃は持って行かなくなったという。紙袋に入れたサンドウィッチやサラダ類をラ

 

 

ンチしたら紙袋は捨てて、手ぶらで帰る方が合理的だと話された。それでスチール製の重たいランチボックスに変わってブラスチ

 

 

ックもその後生産されたようだが、今はどういう弁当の持ち方がアメリカンキッズの主流だか知らない。

 

 

象印のミッキーマウスランチボックスはアラジン製やサーモス製と全く同じでどちらかの会社の影響を受けたか予想された。デザ

 

 

インに凹凸が見られないアラジン製でないことは一目瞭然だが、まさかサーモス製ではあるまいな。電話で象印に問い合わせたら

 

 

調査して後日連絡しますという事だった。魔法瓶のパイオニア象印に弁当箱とは言え、過去の販売orノベルティで出品したランチ

 

 

ボックスの問い合わせに困惑しているようだった。ノベルティと書いたのは以前「テレビ鑑定団」に出演した時、トースト型タイ

 

 

プのランチボックスが欲しいと話したことがあった。そのとき10000円と値を付けたがビールの空き缶やランチボックスの収

 

 

集で交換はあっても売買のポリシーは持っていなかった。しかし世間は広いもので早速二人から問い合わせがあった。「VANの

 

 

景品で昔貰いました」と二人とも語った。買うことは本来収集するポリシーではないので丁重にお断りして、その場は切り抜けた

 

 

が、象印もそういう事をもしや?と頭をよぎった。そして一時間後の回答は「1975年頃発売されたようですが、記録がないの

 

 

で、それ以上分からない」と言う事だった。疑問は何一つとて解決していなかった。50年頃前販売した自社生産の物の資料がな

 

 

いとは考えにくい。形はアメリカ製と瓜二つである、どちらかの影響を受けているはずである。今度は大阪本社にメールで尋ねる

 

 

ことにした。そしたら親切な回答が来て、PDFを開くパスワードまで教えてくれて謎は解けた。資料によるとスチール製ランチボ

 

 

ックスは1975年ミッキー&ドナルド、バンビ、レッドチェックの3タイプがサーモス監修で販売された。私が入手したミッキ

 

 

ーデザインのものは1981年3500円で発売されたことがちゃんとカタログに載っていた。矢張り百年以上の歴史を持つ象印

 

 

はきちんと記録されているのであった。喉に刺さった小骨が取り除かれた瞬間だった。因みに象と言えば虎、タイガー印の魔法瓶

 

 

会社でも同じころランチボックスを生産していたのか、ネットで会社100年史を大雑把に見たが、作った記録はなかった。象印

 

 

もこの子供向けのランチボックスはそんなに評判を呼ばなかったようで、生産打ち切りは早かったように思う。

 

 

兎に角思いがけないタイミングで日本生産のランチボックスを知ることになり、終活断捨離が右往左往してコレクションが一つ増

 

 

えた。減らしているのに増えたから家の大蔵省殿は「何故?」首をかしげて訝しそうにランチしている。

 






画像>象印製

 



画像>マイコレクション ローンレンジャー

 








 

 

動画>象印魔法瓶のCM  タモリが出ていたなんて、知らなかったな。