高崎市美術館「色のいろいろ」鑑賞

 

 

 


 

画像>チラシ

 

高崎市美術館には年に何度か来るが、大抵は一人で鑑賞する。今日は久しぶりに夫婦で見に来た。余り夫婦で鑑賞する姿を見たこ

 

 

とはない。最も混むことが予想される土日は避けての来訪だから、杖突き肩寄せ鑑賞する老夫婦はケッコーいるだろうとは思う。

 

 

今日の展示は八色の色を8つの部屋ごとに飾ってあるのだが、撮影は禁止なので文章で語る以外ない。第一展示室「白の部屋」第

 

 

二が「赤と黒の部屋」第三が色を知る部屋。

 

 

第四が青と黄の部屋、第五いろいろの部屋、そして吹き抜けにご覧のような(下記写真・許可)白い和紙が垂れ下がっていた。長

 

 

さ80m幅1m、森田千晶作:空径。

 

 

凡人には何を表現しているのか知る由もありません。天国へ続く道かも?

 

 

 

 

 

画像>和紙に何か表現しているようですが分かりません。

 

 

 

 

画像>多分もっと高い建物なら約100m、垂れ下がって展示したのかもしれません。

まるでとろろ昆布⁉️

 

 

 

各室の展示物を文字化してみますとこうなります。

 

 

ここの建物は1F~3F五つの展示室で成り立っている。若い頃は下から螺旋階段を上って3F第五展示室に入ったものだが、近年

 

 

はずるくなって3Fまでエレベータでいき、奈落へ落ちるように1Fロビー展示を見て娑婆の出口に向かう鑑賞方法を身に付け

 

 

た。

 

だから説明は天井三階から行く。そして連れもいることなので今回短時間での鑑賞になった。後でもう一度期限までに来訪したい

 

 

と考えている。

 

展示リストより:思い出しながら・・・・・。

 

第五展示室➡パッと目に着いたのが新井コー児氏の特徴あるデカいつらした人物像。

 

絵は当館所蔵なので過去にも展示されていた。マンガチックで哀愁もかみ合って面白い油彩で好きな画家のひとり。

 

 

第四展示室では「青と黄の部屋」と銘打って、いかに「青」色が長い間、出せない色として貴重であったか綴っていた。日本では

 

 

江戸時代初期藍染の登場で染色できるようになる。貴重な色合いなので宗教がらみ(キリスト教等)に使われ、西欧でも19世紀

 

 

ころ鉱物から採取していた。「青い鳥」「青い花」は手に入れられない象徴のようだった。青に比べれば黄色はもっと早く着るも

 

 

のに染色できる色だったようだ。外国では太陽は黄色、日本では美空ひばりが歌うように

 

 

♪真っ赤に燃えた 太陽だから~~、国が違えば見方聞き方も違う。日本は犬はワンワンと聞くが確かアメリカでは「バウ、バ

 

 

ウ」と聞き取っていたような記憶がある。

 

階は下がって2F第三展示室では「赤と黒の部屋」赤は古代魔除けの色と言われ、

 

 

土偶や埴輪は赤く塗られていたようだ。顔料はベンガルと言われ、盗掘されていない

 

 

古墳が発見されると周りが赤く染められている洞内が多かった。生き返ることも

 

 

魔の刻を防ぐ意味から多く赤が使われた。逆に黒は死のイメージ。

 

 

燃えたカス等から顔を塗ったり、暗黒の状態を表す。やがては墨の材料が作られ始める。

 

 

その工程の大変さと言ったら習字を書く時の心構えを変えさせる。習字道具を持っていくのが嫌で教員免許を阻止した若かりし頃

 

 

が恥ずかしい。然し黒の部屋で黒の絵を見ていると暗鬱な気分になり、こういう絵を見る場合にはそれなりの覚悟が必要なよう

 

 

だ。

 

近年身だしなみに黒を着る若い人が多いような気がするが、矢張り不景気を象徴しているんだろうか?私などは老いても着るカラ

 

 

ーは赤系が多い。気分溌溂である。ゴールが近いのに打ち沈んではいられない。一階ロビーは鬼太郎が乗るような一反木綿風、白

 

 

のコーナーで和紙作り。一時間余りで鑑賞を終え

 た。