映画「ドライビング・ミス・ディジー」を観て

 

年を取ると、年寄り同士のやり取りを描いた映画が非常に面白い。身につまされることもあるし、「うん、うん、そう、そう」

 

 

賛同することも少なくない。今回観た映画は「ドライビング・ミス・ディジー」日本でも社会問題になっている

 

 

高齢ドライバーのライセンスを扱った映画であった。前進と後進のペダルを踏み誤って事故を起こした女親を心配して

 

 

息子がお抱えドライバーを雇ってくれるストーリーである。それが黒人ドライバーで役者がモーガン・フリーマンとあれば

 

 

見ないわけに行かない。舞台は1950年代のジョージア州アトランタ(南部)、黒人差別花やかりし頃、キング牧師が登場して

 

 

公民権運動が蠢動し始めた頃である。雇う老女はユダヤ系で元教師、雇われる黒人ドライバーは以前判事のドライバーも

 

 

勤めていた温厚な人柄である。どちらもアメリカでは人種差別を受けて住みづらさを感じて生きて来た。始めは何でも

 

 

一人でやろうとするディジー(ジェシカ・タンディ演じる)もコミュニケ抜群でめげないホークの懸命さに絆されて

 

 

徐々に固い胸襟を開いていく。主人公演じるジェシカはこれでアカデミー主演女優賞を取ったが、今この映画が上映されて

 

 

いたなら間違いなくフリーマンが取っていただろうと思う。それ位素晴らしい名演技だった。1989年作品とあるが

 

 

マイノリティ云々、最近のアカデミー賞の選考から言ったら考えられない選出である。

 



 

画像>ポスター

 

女人は怖い、老婆になればもっと怖い、それに挑戦したのが車での送迎だけでなく、雇われたホークの仕事だった。

 

 

臨機応変、包容力を持ってこの難局を越えようとする。老女はインテリ、ホークは字さえ読めないスラム育ち。

 

 

しかし何にでも溶け込め、踏み越える人間力はディジー以上。二人は段々理解しあって溶け込んでくる。

 

 

最後のシーンで認知症の疑いが出て施設に入っているディジーを息子と二人で見舞に行くシーンがある。

 

 

その日はホークも息子も区別することができた。ディジーは息子に向かって「あなたは看護婦とでも話してらっしゃい」

 

 

と言い、ホークと二人テーブルに座る。昼時のランチかパンプキンパイがあって、ホークがスプーンで切って

 

 

ディジーの口元に運ぶと、嬉しそうに食べるのだった。まるで恋人同士のように3口も自然に口を開けたのである。

 

 

ウルウル来て泣きそうになるシーンだった。ここには人種差別も宗教相違もなかった。あるのはお互いが信じあい

 

 

強い絆で結ばれた愛情で結ばれていた。その前にもまだ認知症になる前、「あなたは私の友達」と言って

 

 

自らホークの手を握るシーンがあった。夫を亡くし、息子も信頼できず、唯一信頼できるのが黒人ドライバーだった

 

 

南部50年代のお話であった。数年前黒人ピアニストのお抱え運転手に白人を雇い、南部を演奏旅行する実在映画『グリーンブッ

 

 

ク』を観たことがあるけど、あれも凄まじかった。トイレもレストランもバスの座るところも指定されたり、できなかったり、

 

 

「ドライビング・ミス・ディジー」でもアラバマへ二人で遠出する時、ポリスが二人嫌がらせに来たり、用を足したくなった

 

 

ホークに何故スタンドでしなかったと言うけど、差別があってトイレも使わせないんだからね、あの頃のアメリカは。

 

 

でもアメリカ南部と言う人種偏見の強いお国柄で主従関係あるにせよ、温かみのある映画を観させていただいて

 

 

感謝に堪えない。「最高の人生の見つけ方」のモーガン、「最強の二人」車椅子を押す黒人、ボディガードや手錠の脱出、白人と

 

 

黒人が最初いがみ合っているが、人種差別を越えた友情で完結させる映画をモットみたいね。モーガンが白人たちと銀行強盗やる

 

 

映画もあったね。まだあったら教えてね。

 

 

 

動画予告編