是枝監督映画「ベイビー・ブローカー」を観て

 

キャストはオール韓国人。日本人は出ていない。借りたDVDは吹き替えなしの

 

チムキスミダ、セキタンダ!だった。主役はソン・ガンホで顔は四角四面でごつい

 

が情感豊かに演じてカンヌ映画祭で主演男優賞を獲ったとある。クリーニング店主の

 

裏の顔は訳あって赤ちゃんポストに置き去りにされた赤ん坊を横取りして、赤ちゃんを

 

欲しがっている子なし夫婦に斡旋売買している役柄。手伝いに施設出身の若い男ドンス、

 

生み捨てた女ソヨン等々ロードムービー仕立ての映画でもある。最初タイトルがブローカ

 

ーと言う響きから海外へ臓器提供をする悪玉二人と思っていたが、実はこれが全く逆に

 

赤ちゃん思いで、二人とも落ち込んでるママ(子を捨てた女)思いの優しい魂を持ってい

 

た。然しそのブローカーを現行犯で追う二人の女刑事がこれまたいい奴で、全く悪人の

 

いない是枝監督ならではのヒューマン仕立て映画でもあった。現在異形の家族を撮らせた

 

ら是枝監督以外いないという定評そのままに「万引き家族」続編のような、ほのぼの

 

ファミリー映画であった。今回も血がつながっていない5人連れのベイビーブローカー

 

旅であるが、濃い血で結ばれた親子兄弟以上のホットな会話が気持ちをゆったりさせた。

 

最初の方は雨が降っていたり、BGBも暗く、ソヨンの演技もガラが悪いんだが

 

余りにヒョン(ガンホ)とドンスの赤ちゃんと子捨てママへの情愛が深いものだから

 

段々朱も染まれば赤くなる、愛情細やかな人格に変貌していく。脚本是枝監督の

 

真骨頂である。いつもいい人ばかり悪い人の出ない映画は心穏やかに見れる。

 

 

 

画像>パンフ

 

所が借りてきたDVDはいいのだが、所持しているデッキが古いため、モザイクや

 

セリフがダッフンだ!して、気持ちよく観ている鑑賞者の耳目が削がれる。

 

図書館ではクリーナーのサービスがないので、たまに借りてくるDVDによっては

 

このようなアクシデントに見舞われる。どうにか応急処置をして130分頭の中で

 

ストーリーを繋げた。終わりころソヨンが飛び乗った車の運転手が誰だか、はっきりしな

 

いように描かれていた.車内バックミラーにチラホラ写るのは、逃亡中のヒョンなのか?

 

有耶無耶のまま映画は終わる。是枝監督、あれは一体誰なんだい?

 

監督曰く。決まってんじゃん!ばか!

 

映画ってセリフにせず、観客に想像させたり、姿を見せず観客にやきもちさせる

 

テクニックは必須である。監督腕の見せ所である。是枝さん魂胆はそういうところでしょ

 

う?でも昭和の映画に勤しんだ私には画面いっぱいにヒョンの顔が登場した方が

 

感情移入が伝わって感動ウルウルになること間違いなし!それは例え吹き替えなしの

 

原語映画でもその方がよかったと思うのは古~いデッキと同じ映画評なのでしょうか?

 

>予告編