「税金のゆくえ」を読んで:高橋祐喜著
この本を読むと我々の血税が如何に無駄に使われているか、
票田の為に適当にばらまかれているか、思い知る。
毎日新聞記者高橋氏は突撃隊のように切り込んだ。
そんな勇気あるブン屋が少なくなった今日、良くそこまで追求して行って
くれたと思う。現メディアは記者クラブの参加、酷い言論統制に喘いで
国民に伝えるべき真実を隠蔽・歪曲する側に回っている。
言うなら共産国家と同じ役割しかしていない。本書は毎度パターンの
一般社団法人の中抜きのこと、オリンピック開催でのカネの流れ(受託収賄)、
コロナ支援金で大儲けした国公立病院のこと等々取り上げているが
こんなことにも税金は無駄使いされているのか、使途不明でなく使途不愉快金の実態。驚きの記事をお伝えしたい。
著者高橋氏は以前にも「幽霊消防団員」と言う本を出版していて、
キチンと仕事した消防団員には報酬が行き渡らず、組織の上が
其の団員の通帳とハンコを預かっていて、時に宴会の時、又は旅行の時
そこから引き出して使うシキタリが今尚続いている実態を暴き出した。
画像:団員の通帳とハンコ➡本書より>
どうしてこういうことが起きるのか?消防団員のことは余り一般的に知られて
いないが、彼らは特別職の地方公務員で報酬は消火活動や訓練等でマチマチ、
入退団は自由で本業は他にあることが多い。自治体が抱える組織とばかり思っ
ていた。救急隊員もそういうことになる?広報には女子もいるが副業なの?
火事や災害では住民のお役に十分立っている。個人個人では何ら問題はないが
上層部は架空の団員の名前だけ持ち、予算を分捕り、そのカネで飲み食いして
いる所がまだあると言う。ボク等若い頃、不思議に思っていたのは消防団員の
事件だった。元々素行がよくないのか盗みや暴力事件がよくあった。放火事件
の犯人だったりもした。考えてみれば火事や災害がなければ暇?である。
当時は今ほど訓練もしていなかっただろうし、世論も五月蝿くなかっただろう。
頭数さえ揃えて置けば有事に備えられた。誰でも良かったから縁故募集や
体力さえあれば採用された時代だったかもしれない。勿論現在は違う。
優秀な消防士、救命士がいそうだ。ボク等若い時代の消防団員は事件を起こす
比率が高かった。何せ無職ではないが、プライベート時間が多く、むしゃくしゃ
している時間が多かったように推測される。だから高橋氏のレポートを読むと
昔が甦って、飲んで遊んで何が悪い、我々はいざという時、命を張って夜中でも
住民の為に出動する火消し何だよ、と。現場で働く人はその通りだが、上層部は
昔からの伝統が立ち切れず,正規に署を運営しているとは思えない。団員の
報酬の分配方法が曇りガラス・・・・・。
画像:消防カード。カードの裏には各々の署・分署数、消防・救急車両数
団員数が書かれていて前橋405名、伊勢崎260名、太田336名、富岡142名
桐生226名、館林191名、藤岡140名、秩父167名 H27調査
これだけの人数が署に詰めている訳はなく、非番だったり、家から通いだった
り、本業を何処かでやっていて緊急事態で署に集結する仕組み。
同じような税金の行方に合点がいかない流れは農業補助金にも言える。
畑をしていなくても金が入る、コメを作っていなくても金は入る仕組み。
もう長い年月補助金は支払い続けていて、高級車を乗り回す農業人の
何と多いことか。何故改革が為されないかと言えば、大量の票田だからである。
消防も農業も間違いなく投票所に来る。利権が約束される以上現職の議員に
一票を投じる。そういった長い相互依存の利権を打ち砕くのは容易いもの
ではない。若い旗印のもとに若い人たちが沢山集まらなければ崩せない。
だから被選挙人の年齢下げや立候補するのに多額な納金はおかしいと言うこと
になる。完全に若い人を選挙から締め出している悪法と目に見える。
私等稼ぎが少なかったから僅かな税金しか支払ってこなかった。民主主義の
ルールに乗っ取って泣く泣く徴収せられてきた。でも有り余る資金があり、
消費税迄取られて、挙句の果てに無駄使いされた日には我ら烏合の衆でも
怒りだし「税金を下げろ連合」の結成が近づいてくるかもしれんね。
※今日の新聞を読むと沢山の票田を持つ、保守政権が圧勝したことが報じられていた。浮動票が動かないと
選挙はいつも保守の物になる典型である。


