コミック「ヤンキーと住職」を読んで

 

異様な取り合わせだがケッコー、面白かった。

親の後を継いだ、片真面目な若き住職と見掛けとは裏腹に

仏教に詳しいヤンキー。ヤンキーは手塚治虫のコミック

「ブツダ」を基に知識をひけらかし、時に住職の心許ない性格を元気付ける。挙句のはてにお経が読めるので、住職がバイク事故で骨折した時,代わって祥月命日(故人の亡くなった日)

檀家を回った。まるで渥美清主演「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」みたいな話である。

 

 

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このコミックは若い人に仏教の何たるか、優しく伝える

入門編コミックである。「天上天下唯我独尊」とか「諸行無常」「卑下漫」「娑婆」「凡夫」「三毒の煩悩」・・・・。

日本に伝わった宗教の説明。漫画を描いた近藤丸氏も現役の浄土真宗の坊さんで教員そして漫画家でもある。ヤンキーの特攻服に矢鱈と仏教語の「諸行無常」や般若心経「色即是空」が刺繍されていることに関心を持って、このような

アイデアを思いついたのか分からないが、余りにミスマッチの取り合わせが非現実的で面白い。兎に角仏教知識も満載でやさぐれさがこれぽっちもないヤンキーは頼りないボンボン住職とベストマッチして描かれている。

 

どうも我々はヤンキーと言うと一歩下がって偏見や嫌悪感があって、近寄りがたい。昔彼らの集会が祭りの日公園で開催されていたが、まるで軍隊の真似だった。

マァ1人1人の心根は普通の人間、いやむしろ肯定する訳ではないが一般人より人間味と正義感・義理固さは上かも知れない。この前数年前から孫に進められていた「東京リベンジャーズ」(主演北村匠海)と言うコミック原作がテレビ放映されていた(フジテレビ)11:30終了と私には夜更かしの時間であったが,全編面白く見てしまった。コミックで描かれたヤンキーも(東京卍会)元来ならヒールである。中一の孫が我々の時代とは全くタイプの違った主人公達に心ときめかすのも、時代と共にヒーローは変わるからである。

必ずしも美男でなくてもいい。「東京リベンジャーズ」の主人公タケミチ君は橘日向の為友情の為なら、例え喧嘩は強くなく相手が相当の武闘派であっても勇気をもって立ち向かうおバカさんである。ちょっぴりおまぬけな動作が愛嬌であったり抜け目ないのである。我々の時代の完全無欠なカッコイイヒーローたちとは一線を化す。マァ当時で言えば脇役が主役を食ってしまう必殺仕置き人みたいなもんである。

自分自身が優越感を味わえる方がヒーローになりがちなのか、それともカッコイイ精神的な思想の鎧をまとった者に魅力を感じる世の移り変わりなのか、ヒロミチ君とコミックのヤンキーを見てつくづくジェネレーションギャップを感じざるを得ないと思った昭和のジジイである。

 

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