映画「海の上のピアニスト」を観て

                              

映画は1998年当時上映された時120分余りだったが、今回

 

4K デジタル修復版として170分完全版で発売された。監督は「ニュー・

 

シネマ・パラダイス」のジョゼッペ・トルナトーレ。音楽をエンニオ・

 

モリコーネが担当している。

 

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豪華客船に取り残されたベイビーを孤児院に預けるには忍びないと思った黒人の機関士ダニーは西暦1900年に生まれたの

 

でそういう奇妙な名前を付けて船底で育てることにした。

 

大西洋往復して移民を運ぶ船でもあった為、新天地アメリカを目指すヨーロッパ人が多かった。豪華客船なので夜な夜な

 

ブルジョアの為に舞踏会が開かれ、ピアニストになったみのしごの「1900」(名前)は即興演奏で話題を呼ぶピアニ

 

ストになっていた。

 

或る日モノホンのジャズピアニストが噂を聞きつけ、腕を競う

 

挑戦状を叩きつけて来た。結果は映画の話なので言うに及ばず、

 

シッポを巻いて下船して行った。実在した人のように映画は

 

宣伝しているが、似たような境遇の演奏家は可成りいたようだ。

 

人間業とは思えない指さばき、汗びっしょりの熱演だった。

 

このシーンが40分増やした名場面であったかもしれない。

 

映画はピアノを弾いている時、窓際に見た美少女に一目惚れ、

 

噂を聞いてレコード録音に来た会社があったが、その唯一の

 

レコードを奪い取り、美少女に渡したかったが、その名もなき

 

少女はアメリカに着くと下船してしまう。ピアニストは絶望し

 

自らレコードを壊してしまう。巡り巡ってその割れたレコード

 

を繋ぎ合わせて聴いていた楽器屋の店主が文無しになった

 

トランペット奏者のペットを買い取り、お情けで最後にペットを

 

吹きたいと言うので、吹いた曲が奇せずして修復したレコードの曲だった。そこで海の上と言うか、船の上から一度も降

 

りたことがない

 

ピアニストの奇妙な想い出話を聞かせることになった。

 

1946年ピアニストは廃船の為爆破する船底に残って、海の藻屑と化した。友人のトランぺッターがピアニストを救うべく

 

尽力した。

 

修復したレコードを船底で流し、引き寄せる工夫もしたが、

 

現れたピアニストの意志は固く、船と共に沈むのが本望と下船することを拒んだ。ピアニストは言う「鍵盤は端から始ま

 

り端で終わる。

 

鍵盤の数は88と決まっている。無限ではない。弾く人間が無限なのだ。人間の奏でる音楽の無限、そこがいい。無限の鍵

 

盤で人間が弾ける音楽はない。ピアノは違う。神のピアノだ。」

 

映画音楽は以前の「ニュー・シネマ・パラダイス」より有名ではない。

 

「ニュー・シネマ・パラダイス」はすぐ聴いて、懐かしい場面が甦り目頭が熱くなったが、「海の上のピアニスト」は私

 

には例えカーラジオで流れて来ても、開いた車窓から無機質が流れるように消えていく。

 

 

モリコーネにしては強い印象を残さなかった映画音楽だった。

 

 

 

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