映画「ドライブ・マイ・カー」を観て
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前日ドストエフスキーのことをブログに書いて、それに続く意味で
「ドライブマイカー」を観たのではないが、原作者の村上春樹氏は
ドストエフスキーを高く評価していたらしい。確か人間には2種類あって
ドストエフスキーの本を読んだ人と読まない人がいる。紛らわしいが
春樹の名が一緒の角川さんの春樹ちゃんだったとは思わないが・・・・。
この映画は今年アカデミー国際長編映画賞や数々の賞トロフィを獲ったので、もっと早く観たかったが、娯楽用映画では
ないので二の足を踏んでいた。
映倫PG12指定あり。映画を見ていたら成程ベッドシーンが幾つかあった。
近年シリアスドラマでベッドシーンは余り見られなくなった。僕等子供の頃は何を観てもベッドシーンは当たり前に描か
れていて、それが楽しみで足繁く映画館に通ったものだ。今回の村上作品の主人公の奥さん「おと」は
この行為から物語の発想が生まれるので、亭主以外からもアイデアを紡ぎ出していた。その現場を押さえても怒れない悲
しい性の妻のリピドー。主人公はわだかまりがある中、妻をクモ膜下出血で亡くし、そこから立ち直ろうとする。急遽ド
ライバーとして採用された女は故郷で地滑りに遭遇して助けられたはずの実母を見殺しにした悔いる過去があった。
同じ心に傷を持つ二人は命ある限り、それを背負って生きて行こうと女ドライバーの故郷北海道に来て固く決心する。
(生きている者は死んだ者のことを考え続ける)
何処か哲学的啓蒙的で長編作家ドストエフスキーの描き方のようだ。
前回私はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」をコミックで見て
ブログしたけどラストのシーンは両方とも哲学的比喩台詞を語らせているので難解。特にドライブマイカーでは手話の女
性(ソーニャ)が舞台で主人公の背中から伝えるシーンは感動的であった。あの世で、苦しみました、泣きました、辛か
ったと伝えましょう。この世では二人のことを考えましょう。客席で見物している女ドライバー(みさき)をUPする。そ
して舞台は閉幕暗い中に蝋燭が一灯ほのぼの光っている。これでEndかと思ったが、スーパーで買い物するみさきが袋を
下げて生き生きと向かった先は家福悠介の左ハンドルの車だった。後ろ席には一匹の犬が乗っていた。
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動画:予告編>
チェーホフの演劇「ワーニャ伯父さん」の俳優で演出家である主人公は自分でやっていた役を妻の浮気相手の高槻にさせ
ていたが、それが事件を起こしたので、休演せずやむなし役者復活した。日本語、韓国語、ロシア語、手話等で織りなす
この舞台は何だかインターナショナルで前衛的。名監督濱口竜介が上手くまとめた。
村上春樹氏ももうノーベル文学賞はいらない。もしロシア発ドストエフスキー賞でもあれば、そっちの方が欲しいのでは
ないかな。両者とも難解で奇天烈。
村上春樹氏もコミックがあれば読んでもいい感じ。外人向けする映画で長く日本人向けではないような気がする。


