す『北条義時』鎌倉殿のコミックを読む
北条義時のコミックに入る前に昭和の群馬教育委員会のことについて―――
当時小学校高学年の旅行先は「江の島・鎌倉」中学3年生の時の修学旅行は何泊か忘れたが、開通したばかりの新幹線で奈良・京
都が定番だった。
現在もそうであるか知らない。鎌倉にバスで行った時、一番印象深かったのはバスガイドさんが歌う♪唱歌❓「鎌倉」だった。悲
しい旋律、死屍累々の古戦場を想起させ、戦い済まず庶民を苦しませ、兵ども夢の跡・・・・・。
鎌倉幕府150年は戦争と天変地異(疫病と飢饉)と下々の者が大変悲惨な時代だった。
画像>コミックと江の島&鎌倉の記念写真➡あの頃は皆引きつった顔して被写体になった。
動画>♪七里ガ浜の いそずたい~ ♬
鎌倉の歴史にいい印象がないと言う訳でもないが、今年の大河ドラマは一回も見ていない。源頼朝のことは兎も角、執権北条義時
のことなど一つも知らないのも観るのが失せた原因であろう。北条時政が執権であることは歴史授業で知っていたが、二代目に義
時が国を動かしていたなど、今回のコミックで知った。
たまたま「北条義時」のコミックが書棚で目についたので図書館で借りて来た。そこでわかったのは13人の合議制の意味。源頼
家が若すぎる為「政」は任せられないとそれぞれが分担して役職を補った。しかし実際に統括的に支配したのは亡き頼朝の妻北条
政子と実弟北条義時であったことを知った。やがては13人も暗殺や病死で数が減り、まるでアガサ・クリスティの「そして誰も
いなくなった」のような権力奪取絵巻が始まる。
9月下旬の今現在大河ドラマはどこまで進行しているのか、分からないのだが
1221年承久の乱、後鳥羽上皇を島流しにしてコミックは終わっているので、大河ドラマも幾ら脚本の三谷幸喜が変わり者でも、
ここは鉄板であろう。
昔々のNHK大河ドラマ「太平記」(1991年)では新田義貞が出て来て、こちら群馬の太田でも大変な盛り上がりを見せたらしい
が、今回は鎌倉中心のロケーションなので群馬の「ぐ」の字もない。楠木正成や木曽義仲が活躍する場面はあるかもしれないが、
新田義貞の出番はそう多くないかもしれない。今回の大河ドラマは「吾妻鏡」を基に考えて脚本にしたのか、天台宗・慈円の「愚
管抄」のものを
中心に添えたのか、それともオリジナル脚本なのか?
歴史ドラマは往々にして史実を忠実に書いたら面白くもなんともない。
余りに史実とかけ離れて奇想天外になるならばタイトルは「鎌倉殿の13人」とするのは気が引けるだろうし,ホン書きの難しい
所であろう。
それは「古事記」や「日本書紀」にもあるように、どこまで自分等の都合のいいことばかりを後人に伝えようとするのか、敵対す
る側の資料をどれだけ抹殺できるかが、昔々の権力の役割であった訳。歴史劇を見ると何から何まで信用して見てしまう人がいる
けど、作家の想像も歴史劇の中にはあるので余り真正面から観劇しないようにね。―――何年前だったか「江ノ島・鎌倉」バスツ
アに夫婦で行った時、江ノ電や鶴岡八幡宮にも出かけた。もう60年前に見た、時の将軍が暗殺された大銀杏はまだ屹立してい
た。その後に台風でバッサリ樹齢1000年鎌倉の歴史を知る大銀杏は倒れてしまうのだけれど、ホント「空」だね。
こういう天皇を中心にしての権力闘争で地獄と化した場所に来ると「虚」を味わうね。雪の中大銀杏の陰で待ち伏せていた公暁が
3代目将軍源実朝を暗殺。
そんな生々しい地獄が観光名所になっているのは悍ましい限り。日本にはそういう所が数々あってウィークエンドになれば観光資源
で潤う売店があるのはいいことだし、歴史を勉強する上でも重要には違いないけれど、いつまで人はこういう殺戮を繰り返すの
か、いつになったらこういう悲しい行為は止まるのか、
今年安倍元首相が暗殺された奈良県もやがて碑が立ち、幾年か経てば観光化される。そんな所が日本は多すぎる。悲しい死を悼む
気持ちは分らんではないが・・・・。いずれにしても北条義時の歴史を一年間通して大河ドラマを見るより、1時間程度で大雑把
に知ることの方がなんか得した気分を味わった。


