古畑任三郎甦る 田村正和蘇る
5月に田村正和×古畑任三郎追悼文を二度書いた。9月に入って再び「古畑任三郎ドラマ」をVHS借りて来て鑑賞したのだが、矢張
り際立って面白い。リアルタイムで見なかったのは野球中継で見なかったのか、裏番組に好みのタレントが出ていたせいか、今では
トンと伺い知れない。矢張り既に名を馳せ、人気あるタレントなり俳優の役柄を犯罪者に仕立てるシナリオは画期的で目当たらい
い。そんな訳で今回観賞した四半世紀前の物語を羅列して見る。
第1話 死者からの伝言 中森明菜 1994
(コミック作家が自分の別荘で編集者を地下金庫室に閉じ込め殺害)
第2話 動く死体 堺正章 〃
(歌舞伎役者の犯罪)
第4話 殺しのファックス 笑福亭鶴瓶 〃
(推理作家がファックストリックで女房を殺害)
第13話 笑うカンガルー 陣内孝則 〃
(若手数学者が相棒を殺害)
第14話 しゃべりすぎた男 明石家さんま 〃
(若手有能弁護士が恋人を殺害)
第17話 赤か、青か 木村拓哉 〃
(大学研究員は観覧車に爆弾を仕掛けた)
第23話 ニューヨークでの出来事 鈴木保奈美 〃
(深夜バスで犯罪を告白)
第24話 しばしの別れ 山口智子 〃
(フラワーアレンジメントスクールの学長が家元を殺害)
黒岩博士の恐怖 緒形拳 1999
(死体解剖医が犯人だった)
古畑、歯医者へ行く 大地真央 〃
(女性用ガンでトイレで元恋人を射殺、鋭い観察眼と
類稀な推理力、巧妙な話術と駆け引きで45分の時間帯で犯人を上げる凄腕警部補)
再会 津川雅彦 〃
(今回は異例、犯罪を止める話。未遂に終わらせるストーリー。自殺して女房を犯人に仕立て上げる計画だった)
絶対音感殺人事件 市村正親 〃
(指揮者、浮気相手のビオラ奏者を殺害、流れるラベルの
♪ボレロ🎶がサイコー!)
メディアプランナー 真田広之 〃
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古畑任三郎のドラマを見ていると、良く食事シーンが出て来る。容疑者と一緒や部下の今泉に無理難題言って、買って来させたファ
ストフードを食いながら推理を試みる。古畑はケッコーファストフードが好きである。捜査状況で簡単に食料を取らなければならない
かもしれないが、張り込み刑事があんパン・牛乳で腹ごしらいしなければ凌げないそれと同じかも・・・・。所が面白いことに田村正和
自身は人に食っている姿を見せることが、はしたないと解釈していた俳優だった。役者美は飲食、排泄の姿を他人に見せてはいけ
ない。それは徹底して家族にもその姿を見せず、個室で個食であった。ある役者の報告で(武田鉄矢と記憶しているが)或る日トイレ
に駆け込もうとしたら、入り口に立っているマネジャーと思しき男が排尿を停止した。理由が田村正和が排尿中だと言う。マイナスイ
メージになることは大体二枚目俳優はこのようなことが日常茶飯事だったらしい。高倉健や原節子さんなどは矢張り銀幕のスターを
日常生活の中にも持ち込んで生きたのである。田村正和さんもその一人であった。いい作品を残してくれて有難う、フィルムがある
限り古畑✖正和は甦り、永遠にその姿を目に焼き付けることが出来る。合掌!


