『丸木舟で黒潮をクロス❣』
数年前5人のクルーが丸木舟で黒潮を乗り越え、沖縄与那国島に到達したニュースを聞いて驚いた。聞けば30000年前他島から日本
列島に漂着した民族が何処から、どういう風に来たか、歴史を辿るための実験航海だった。過去に笹舟や竹筏で挑戦したが大波や
悪天候に阻まれて失敗。今回は丸木舟でのリベンジだった。
日本列島に漂着した民族は昔々北海道ルート、対馬ルートそして沖縄ルートで来島した者が多いとみられた。で、取り敢えず沖縄か
ら110km漕いで、流されて黒潮に乗っかって与那国島へ到着するのが目標であった。ニュースは45時間、225kmを休まず昼夜漕ぎ
続けた5人のクルーの偉業を伝えて、ことの細部について報道は当時ただそれだけだった。しかし今年出版された「ぼくは縄文大工
石斧でつくる丸木舟と小屋 雨宮国広著 平凡社」によれば、こういう変わり者の大工がいたからこそ、杉の神木をくり抜いて年
月をかけてこの大仰な漂流が実現出来たことを知った。ホント日本の面積は狭い、されど島国は広い心の持ち主がいて、こういう人
がいたからこそ縄文時代さながらのデッカイ事業が成し遂げられたのだと感動した次第。
画像:石斧を手にしたとき、人生の変化が起きた。>
画像:石斧で杉を切る。6日間、36000回振り下ろすことで大木は倒れた。>
画像:縄文時代の服装のままに縦斧、横斧を駆使してただひたすらに打つのみ。>
クルーたちは航海するのにコンパスやGPSは使わなかった。あくまで古代の航海を目指して月、星、風、波、雲、鳥を頼りに目では
陸を追って、目的地与那国島到着一本に絞った。丸木舟を制作した縄文大工の雨宮さんもスギメ(杉の女神)はきっと航海を成功さ
せてくれるだろう、一抹の心配なんてしてなかった。スギメの進水式で「山の神 丸木舟を有難う。海の神 スギメの航海を守り給え」
と唱えはしたが、丸木舟の実験を何度も切り返し、難点はすべてクリアした絶対の自信がそう思わせた。結局航海も一大難関と懸
念された夏の黒潮クロスもラッキーに乗り越え、無事与那国島に到着した。おめでとう!偉業達成!
画像映像>
近年この東シナ海域は台湾、沖縄、尖閣諸島周辺に中国潜水艦等(江凱型フリゲート、空母、爆撃機)の往来で緊張を強いられて
いる。
陸に線引きがあり,海は線引きできないので蛮国やりたい放題なのだろうが、領海域に人工渦潮でも作らない限り傍若無人は阻止
できないだろうね。縄文大工の雨宮さん、接近させないための何かいいアイデアはないもんかね?



