『七夕 裁判傍聴』地裁・刑事事件

 

 

前橋方面に些事があったので、先月に引き続き、一寸地裁を覗き様々な人間絵巻を垣間見ようと思った。今日は駐車場がいっぱいで

 

何で?と訝しんだが、刑事事件法廷の傍聴者は先月と同じだし、ひょっとしたら民事事件の方に来ている人が多いと思われた。

 

本日の第4法廷 罪状:建造物侵入、窃盗

 

被告人:てつくず いただき(仮名)の裁判経過についてお伝えする。今回の被告人も伊勢崎市在住で、前橋地裁で結審する。

 

人口は前橋市の方が多いのに犯罪人は伊勢崎人の比率が高いことを示している。今回の被告は年も若く、証人に母親が出廷し

 

て、少しでも次男の罪を軽くしようと必死に弁護していたのが印象的だった。正に母は強しの感あり。今の若い人は人に使われるの

 

を嫌がり、仕事のノウハウも掌握しない内から独立したがる。今日の被告も8年勤めた金属買取業務(鉄くず、アルミ)解体業、産廃

 

業等々従事しており、先々独立してやって行けると踏み、昨年11月に自ら会社を興した。然しコロナ禍の御時世又、関連のお客も思

 

うに行かず、計画予想の当てと褌は向うから外れて行った。今年3月から赤字となり、妻子を抱えて生活費さえ底をつく状態に陥って

 

しまい4月より罪を犯す。被告人が考えたことは今まで勤めていた会社の合鍵を使うことだった。

 

休日や日中でもダンプをレンタルして敷地内に侵入、鉄くず等盗み出し業者に売って現金化した。然し数回やった所監視カメラ等で

 

罪業は発覚、連絡されて御用となった。今日は1000開廷と言うので950に第4法廷に入ったが、警官2名と被告人らしき人物がい

 

ない。

 

定刻裁判官が来て始まると白シャツを着た若い男が被告人であることが分かった。保釈されていて、そのまま自宅から出廷している

 

のだった。今回も裁判官が黙秘権の説明、自らが不利になると思ったら証言は黙秘しても構わない。検察官の起訴状朗読~証拠調

 

べ~弁護人立証~証人尋問(嘘を言わない宣誓書読み上げ)~検察官から質問〰弁護側の質問~裁判官(山崎威氏)の長い質問

 

があった。

 

傍聴席にいた二人の老人が良く話すので、2回裁判官から黙るよう注意があった。にも拘らずボケ老人が話すので「今度話したら出

 

て行って貰う」強く言われた。本件は懲役2年が妥当と検察官が毎度の早口、マスク越しでボソボソ言い、初犯であり被告は深く反省

 

していて、示談弁償の話も被害会社と進んでいるから、執行猶予が相当と弁護側が主張、1時間で審議を終えた。判決は7/19

 

すると弁護人がその日は祝祭日だと言ったが、裁判官がすかさず23日に祝祭日は移行したので、その日は普通日になったとドヤ声

 

で言った。オリンピックのムリヤリ開催はこうして判決日にも影響を与えたとさ。

 

画像イラスト>

 

4~5年前コンビニでおにぎり35ケを万引きした男がいた。

路上生活をして4~5日何も食べていなかったので、おにぎりを35ケ持ち出そうとした。何故35ケなのか?2~3ケで腹は収まるだろう。

捕えてみたらこの万引き犯は元公務員だった。それも弱者の障害者の福祉関係の仕事を過去にしていた。もっと弱者の力になりたいと公務員を止め、フリーランスで手話迄会得して働いていた。

しかしろうあ者や生活保護者の後ろには暴力団がいつもついていて、その上がりを奪い取った。つまり暴力団の資金の片棒を担ぐ仕事に嫌気がさして、その仕事も止め,とび職の仕事をするようになった。

3つの大学を出たエリートが高所恐怖症でありながら、ブルーカラーの仕事に従事していた訳である。然し不向きな仕事はそう長続きせず、

馘になって失職。路上生活するようになった。いい人は不器用故にそのようなはかない人生に陥り易く、漸次蓄えは消え、盗む以外生きる術がなくなった。そして35ケのおにぎりを・・・・・・・・。

(注)ブレジデント社「北尾トロ」著

上記を参考にしました。