俳優田村正和 追悼番組として「古畑仁三郎ファイナル~フェアな
殺人者」を2日に亘って放映していた。
高視聴率時のリアルタイムで見たことがなかったので、これを機会に
始めて古畑刑事の奮闘ぶりを見た。
ゲストは大リーガーなり立てのイチロー。
これがどうしてどうして役者も顔負けの演技をしていた。よくリンケルでも非凡なCMセリフ回ししていたなと今気づく。
ストーリーは恐喝する記者に毒を飲ませてしまう殺人者役である。
この田村正和主演「古畑仁三郎シリーズ」と言うのはアメリカの
コロンボ刑事方式を取り入れており、私はこの番組は欠かさず見てファンだったのだが、オープニングで視聴者に犯人は分かる。
それを如何に主人公の古畑刑事が推理して,動機やアリバイ、
証拠を掴んでいくストーリーの流れ。三谷幸喜脚本の至芸である。
松嶋菜々子の双子作家と江口洋介のテロリスト逮捕の計3本を見た。やはり一番の傑作は現役のベースボールプレイヤーをそのまま実名でテレビに登場させ,潔く自供させ事件解決にしてしまう面白さである。実際田村正和は見た目、気障で病弱そうで猫背で小男。
とてもイメージ頑強の刑事役には相応しいと思えない役者だが
ヒトとのコミュニケーションをプライベートで取らない、ヘンな馴れ馴れしさが画面に出ないので、それがいい。
照れくさそうな仕草とニヒルな笑みが百万ドルの魅力を讃えている。
父親の坂東妻三郎の「あばれ太鼓」は昔々東京の場末の映画館で見たことがある。
バタ臭くて人間味がにじみ出て,とても坂妻の倅が都会的な装いの田村正和とは異質だな。他の二人の兄弟「高広」「亮」作品も昔々
東京の場末の映画館で何回か見たが、その兄弟とも正和は異質な匂いを発している。聞けば正和は人や家族にも食べる姿は見せない。
個室に1人閉じこもり読書し、他の役者との交流もない人だと言う。
また再び個性的な昭和の俳優が赤い炎を鮮やかに飛び散らして、消え去った。私達はいい時代にアクの強い役者の演技を見られたことは幸いだった。現代は政治家、企業家、俳優、皆小粒な時代と言われる。
田村正和は強く印象に残る役者だった。謹んでご冥福をお祈りする。
合掌❣


