ニヤニヤ歌舞伎「勧進帳」「白波五人男」観賞真顔

 

 

生舞台ではありません。失礼ながらビデオ・・・・DVD観賞です。

 

NHK当たりじゃ、何をいつ放送するのか待ちきれないので、図書館が豊富に抱える書庫で眠る、古~い歌舞伎を借りて来た。(平成

 

9

 

歌舞伎座にて収録)だから武蔵坊弁慶は9代目市川團十郎。

 

富樫佐衛門が中村富十郎、源義経は尾上菊五郎が演じている。

 

見どころは矢張り勧進帳を読む下り。一字すら書いてない巻物を広げて、滔々長々勧進帳を読む武蔵坊。強力が怪しいと思いつ

 

つ、問答で義経を必死にかばう武蔵坊の主君への忠誠心に同情を禁じ得ない関所役人富樫。見栄の切り方といい、花道を下る片

 

足上げての六方といい、ビデオで始めて通しで見て、成程江戸時代庶民に絶大の人気があった訳が納得。舞台劇を終え一息つい

 

て考えて見るが、

 

我々が昭和30年代動く紙芝居(映画)に夢中になり、それ以降家庭の隅に落ち着いた小さな箱の動画、テレビジョンに時間も忘れて

 

見入った気持ちと同じなんだと悟った。今も昔も作者が知と涙でこさえた絵空事は夢があってあ~面白や

 

画像:勧進帳>ゲロー

画像:白波五人男>チーン

 

「白波五人男」は稲瀬川畔に5人が雨傘持って集結し、口上述べるのが痛快!私も暗記して首をカックンしてのたまいたい。七五調

 

で地名を盛り込んで自らの生い立ち、悪行歴を数々主張。如何にも悪人らしいメーキャップをするもの、そうでないもの五人五様で

 

思わず

 

「音羽屋!」とビデオ画面に声をかけてしまう。「音羽屋」とは

 

弁天小僧菊之助を演じた尾上菊五郎家の屋号だが、他に音羽屋は

 

南郷力丸の辰之助もいる。悪党の親分日本駄衛門には市川左団次、

 

忠信利平の坂東彦三郎、赤星十三郎に中村時蔵。これが豪華キャストなのかどうなのか、歌舞伎初心者には分からない。収録は昭

 

61年歌舞伎座とある。当然新装開店した現歌舞伎座での興行ではあるまいな。

 

もう人生の幕引きが近くなって、今まで本番でもテレビでも

 

古典芸能として歌舞伎を見たことがなくて、遅ればせながら知らなかったのだけれど、大道具の大仕掛け、衣装の煌びやかさには目

 

を瞠るものがある。戦後日本の経済復興と共に歌舞伎も豪華絢爛な

 

演劇に変貌したのだろうが、もうちょっと早く鑑賞しておくべきだった。学生時代江戸時代に河原乞食として指定された場所で無けれ

 

ば暮らせなかった歌舞伎役者、そんな負の演者としてしか学ばなかったので市川團十郎等に偏見があったのかもしれない。いずれ

 

にしても歌舞伎は反体制側の芸術である。因みにその大仕掛けの屋根の上で弁天小僧は長~い岡っ引きとの大捕り物活劇の後、

 

切腹して果てる。20分以上のチャンチャンチャンバラリ立ち回り

 

の後、弁天小僧菊之助演じる菊五郎は長台詞もあれど,息継ぎが荒れてない。日頃の稽古や節制の賜物が

 

キチンと舞台で反映されている。歴代の歌舞伎役者は皆こういう道のりを歩んできたかと思うと感心せざるを得ない。

 

是非皆様も劇場へ足を運んではと言えませんが、一度ビデオ等で

 

芝居あり舞踊あり義太夫、楽器演奏もある総合芸術歌舞伎を照覧あれ。そして生で見たいと感じたら歌舞伎座の方へお足を運んで

 

頂ければ幸いである。

 

画像5人衆>ニヒヒ

画像中村勘九郎➡18代中村勘三郎襲名記念に発売された11巻セット>ゲッソリ