日本人でありながら 長らく日本に住んでいながら、余り古典芸能に
親しんだことがない。落語は兎も角として歌舞伎鑑賞、生涯で一度。
能は学生時代に一度。人形浄瑠璃に至ってはゼロ。
テレビやビデオでも一幕見たことも無いテイタラクである。
別段外国人に友達はいないから余りナショナリズムを強調する機会も無いのだが
高い見物料を支払って、遠く都心まで古典芸能を見に行く人は
それなりの面白さがきっとお有りなんだろう。
詰らないと言う固定観念を抱いてはダメで、兎に角見てから
判断して見ようと思い、折角名作を図書館で貸し出しているのだから
借りて来て見ることにした。
然し歌舞伎18番や三大名作「菅原伝授手習鑑」「忠臣蔵」「義経千本桜」
はない。18代中村勘三郎「棒しばり」と言う狂言があったので
早速デッキを回した。歌舞伎と言うと怖い隈取をして歴史的な事件を
面白く歪曲して作るストーリーだと思っていたが、勘三郎は演じる狂言も
歌舞伎の一部である事が分かった。勘三郎の演じる棒術は凄い!
舞踊の素養と様式美、伝統芸がマッチして、そこに勘三郎のユーモアが
合わさって場内爆笑の渦。大変な扇の曲芸に滑稽な素振りが笑わせる
惜しい天才を早く亡くしたものだと生前一度も見なかったことを悔いる
歌舞伎の歴史は400年になるが、江戸から明治にかけては庶民の芸術であった。
今でも地域で伝統を守る田舎歌舞伎を小屋でやっている所は多い。
然して現代の歌舞伎、能、人形浄瑠璃等は大きな演芸場で、高い料金を取って
見に行く身なりもキチンとしてブルジョワのように振る舞いながら
観劇するのは如何なものか?オペラ鑑賞に似て特権階級の観劇になってしもうた。
江戸時代武士たちに虐げられた、唯一のストレスを歌舞伎鑑賞で庶民は取っていたのに・・・
矢張り歌舞伎人が人間国宝になったり、彼らの演劇に取組む姿勢が素晴らしいから
抜きん出て高みに這い上がってしまったんだろうな。
漫画の歌舞伎を読んで勉強しよう。隈取が凄い「助六」「暫」「鳴神」
「白波五人男」「矢の根」「鏡獅子」「娘道成寺」「四谷怪談」「一本刀土俵入り」
「三人吉三」「切られ与三」「曽根崎心中」「番町皿屋敷」「勧進帳」聞いたことある
タイトルが目白押しだ!浄瑠璃の定番演目をあったりして、歌舞伎は当たれば
浄瑠璃からでも小説からでも取り込んで舞台で演じて見せたんだね。
今下記漫画を読んで歌舞伎勉強中である。ひょっとしたら観劇するより面白いかも?
弁天小僧菊之助だぁ!



