青大将で黒板五郎「俳優田中邦衛」を偲ぶ
先週田中邦衛追悼番組「北の国から’87初恋」をテレビで放映していた。その前の先月藤枝梅安のVHS渡辺謙配役を見たばかりだ
った。
そこには音羽屋の半右衛門役でニヒルな演技を邦衛さんがしていた。
田中邦衛は可笑しな役者でこのような元締め役をやるかと思えば、’80年代は北の国からで不器用で朴訥な黒板五郎を演じて好評
を博した。又’60年代では加山雄三の若大将に対抗して青大将と言う金持ちでどうにもならない放蕩息子を演じている、言わば怪優
に相応しい個性豊かな役者だった。だから物まねをよくやるコメディアンが競ってテレビで口をとんがらせて真似していた。でも一番
似ていたのは誰だったか憶えていない。
画像北の国から出演者達
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田中邦衛さんの父親は、ネットで見ても書かれてないが確か著名な陶工だと昔聞いたような気がする。あの何とも言えないアクの強
い個性はサラリーマンの血筋からは生まれそうもない。何か職人肌の内なる頑固から溢れる言動・表情。それが邦衛さんの特異な
演技であったろうと思う。養成所の俳優座にはすんなり入れず、3度かかったとネットには書かれているが、選出した審査員の確か
な目利きを思う。当時六本木にあった舞台は見たことはないが、隣のバーには一度入ったことがある。コインを入れて聴く回転式の
レコード機器があって由紀さおりの音曲をセットした記憶がある。(ジュークボックス)
基本役者で大成する人は素質もさることながら真面目でなけりゃ勤まらない稼業だと思う。その点田中邦衛は役者が天職であったと
思う。
画像本人>
北の国から’80年代リアルタイムで見たことがなかった。暗く、貧しく閉鎖感が強くて、バブル期とても見る気になれなかった。
然し21世紀になり馬齢重ねて涙もろくなり、田中邦衛追悼番組を見た。ウルルさせる過疎地に親子情愛物語で感動した。近年韓流
ドラマに嵌っているが、人情ものは庶民芸能でストレス解消に一役買う。
加山雄三の若大将シリーズでハチャメチャな青大将役とはてんで正反対で明るさ、ノー天気な学生石山君の方が邦衛さんには嵌り
役だ。
田中邦衛出演にしては好対照な二つの物語。北海道は知床に行ったことがあるが富良野はまだ「北の国から」が始まっていなかっ
た。ハワイは会社の慰安旅行で二度行った。オアフ、カウアイ、マウイに宿泊。ハワイも北海道も天国行き迄にもう一度来訪したい
パラダイスである。
左は沢村一樹ではなく、若き日の雄三君である。上のVHS は北の国から’89帰郷 蛍は失恋し純は傷害事件
を起こし帰郷する。1にも2にも兎に角ストーリは暗い、ボソボソ台詞(吉岡君)が尚一層雪一面の大地を真っ暗にする。
慎んで怪優田中邦衛の御冥福をお祈りする.こういう一挙手一投足見応えあり見惚れてしまう役者はもうこの世に出ないであろう。
合掌!



