『クリスマス・キャロル』をコミックで読む
2020年も師走となり、クリスマスも近くなった。しかし今年はコロナの影響か繁華街も百貨店等も例年のような騒がしいクリスマス商戦
の賑わいがない。クリスマスソングも聞かなければ、ショーウインドーにもサンタクロースの姿が見られない。トイザラスのおもちゃチラ
シも入って来ない。極めつけはこの間コストコへ行ったのだがXmasディスプレーが何一つ見られなかった。アメリカ資本のお店がこの
有様だから、今年はどの家庭でもXmasイベントを通して、繋ぐ家庭の絆は固くは結べそうにない。
ディケンズ〈1812~1870〉作「クリスマス・キャロル」を漫画で読んだ。
昔見たディズニー映画と殆ど同じで守銭奴スクルージの一晩での人間性回復が嘘のようなお話である。19世紀産業革命が起きたロ
ンドンでは人心が荒廃し、貧富の差が広がり、神を信じ、人々が助け合って来た時代に警鐘が鳴り始めた時代だった。その中で一
人ひねくれ、自分さえ良ければ他人はどうなってもいいという利己的な考え方を戒める物語としてディケンズが執筆した。ディケンズ
の小説のお蔭でイギリス人は古き良き時代に目覚め、クリスマス・イブの日のような貧しい人への思いやりのプレゼント。救いの手を
差し伸べる習慣がこれを機に甦った。何故キリスト誕生日の前の日にトナカイに乗ったサンタクロースが子供たちにプレゼントを配
るのか、よく分からないが、いいとこ取りの習慣だけは他国人も日本人も引き継いでいくものだ。日本にも戦後GHQやアメリカ兵が
文化を伝え、キャバレーや商店街からXmasは各家庭へ広がって行った。イブはケーキを食べるのが当たり前になり、もう少し日本
の暮らしが良くなると鶏の丸焼きが加わり、全体に中産階級の比率が高くなれば、若者たちはその祝う日レストランで食事をし、お
泊りのホテルを予約する時代にXmasは進化・変貌した。さてこの日ロンリークリスマスの御仁も多かろうが、御心配なく今年はコロ
ナの為皆クルシミマス。暗い寂しい日になるであろう。
画像ジム・キャリー映画>
ストーリーのことをちょっと記すと、けちん坊スクルージも若い頃は人の苦しみが分かる好青年であった。然し銭ゲバに変貌、愛する
人も心変わりして去って行くと、矢鱈と孤高となり、共同経営者のマーレイが亡くなると意固地で偏屈な人間になり下がって行った。
それを救ってくれたのがクリスマス・プレゼントとして現れた友人・マーレイの亡霊や過去・現在・未来の精霊たち。彼らはスクルージ
が気付かなかった己の悪行を晒すことによって改心させていくのだった。クリスマスはワインだ!御馳走だ!なんて浮かれていない
で、老人は過去現在未来を走馬灯のように人生チェックに入らなければ,いけませんかね、日本には除夜の鐘を聞く大晦日や一年
の計は元旦にありと、自省や計画を練る正月もありますがねぇ~。


