コミック『武田信玄』横山光輝画
来月には愈々NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が再開されそうである。
この番組のお蔭で私の頭の中は四六時中、戦国時代の武将が詰まっている。前回コミック「徳川家康」横山光輝画をお伝えしたば
かりで、今度は「武田信玄」である。♪人は石垣 人は城
情は味方 仇は敵♪武田節で歌われる甲斐騎馬軍団。
掲げる軍旗は「風林火山」大河ドラマでは過去に同人物は主役として扱われている。天敵の上杉謙信も「天と地と」で放映されてい
る。
然し私はその両方を見ていないので、戦国武将武田信玄とは如何なる人物か?世に噂されるように好色で類稀な戦術家だったの
か?
片や上杉謙信とは越後から南下して上野国(グンマ)も領土に治め、一筋縄ではいかない天才と聞こえた毘沙門天の生まれ変わ
り。信玄とは好対照で女には目もくれなかったようである。尤も女説もあるにはあるが‥‥‥。
ジメジメした梅雨の夜こそ、シメシメ読むチャンスと見つけたり!
全5巻、貸し借りの都合でケツ(下品ね)から読み始め、信玄の死から川中島の戦い、北条・今川・武田三国同盟、父晴信を権力か
ら締め出しクーデター…遡って読めたではないか!戦国偉人の武勇伝逆読みもこれ可笑し!である。
≪雑誌 歴史人2020・3月号より引用≫
信玄は温泉好きと言われた。私の知り合いにも秘湯・露天風呂好きな人がいるが、その先駆けは信玄が最初である。戦闘負傷者
の傷回復や療養の効能は抜群で、信玄が関連した甲斐信濃上野には沢山の温泉地があった。それに信玄は側室に労咳(結核)を
移されて、温泉療養が必須だった。然し惜しいかな結核は信玄の身体を長年蝕み治国平天下を目指し、抱いた上洛への道を閉ざさ
れた。(享年53.しかし死は3年厳秘だった。影武者が賄う)引き継いだ倅の勝頼も無ッ鉄砲過ぎて、鉄砲玉のように遮二無二馬に
跨り突っ込むのだが、策士信長の三段構えの鉄砲隊の前に夢は砕かれた。(長篠の戦)私は上野国(ぐんま)に住んでいて、昔この
国を制していた甲斐の国信玄のこと、越後の国謙信のことは余り知らなかったが、上野の国にこの二人のような強力な武将がいな
かったのは、この二人が余りに巨大すぎた為であることが分かった。あの権謀術数真田親子を顎で使っていた信玄、間者(スパイ)
を何人も使い、近辺の国々の情報はすべて掌握していた謙信。これでは上野国に優れたやり手武将がいても、悉く抹殺されてしまっ
た訳だ。―――ここで横山光輝コミックに出てくる信玄と信長の密約共謀策を一つ。桶狭間の戦いでは今川義元が世の予想に反し
て、少数の信長勢に首を取られる訳だが、雨中の戦いや雨上がり後の本陣突入で毛利新助に討たれるツーパターンがある。然しコ
ミック「武田信玄」では雨で民家に休んでいる義元を襲う展開になっている。その情報を伝えたのが多くの間者(スパイ)の中の一人
梁田政綱。信長は籠城を決め込むと偽情報をばら撒いておき、幸運の豪雨を利用して油断した義元の隙を突いた。
光輝コミック「家康」にも描いてあったが、今回の戦で一番功労のあった家来は誰かの問いに信長は間髪「梁田」と言った。えっ?
首を取った毛利ではないのか?普通はそう思うはずだ。光輝画に描いてあるが、この時代多くの首を取ることが恩賞の糧だった。ホ
ントかウソか知らぬが取った首を自分の腰にぶら下げて、戦うのが戦国武士だと書いてあった。沢山の首を持ち帰ればそれなりに
恩賞が貰えた。所が義元の所在をいちはやく伝えた梁田政綱が一番で、二番が一番槍の服部小平太、首級を上げた毛利新助は三
番目の褒美だったとある。史実は蚊帳の外、集中豪雨の後で何も残さなかった。後人伝承のカッコイイ言い伝えが残るのみである。
≪マンが三冊に見る今川義元断末魔三態≫
これだから横山コミックを読むのが止められない、止まらないかっぱえびせんと横山ミッチーコミック。次なるコミックは「祇園精舎の
鐘の声
諸行無常の響きあり」平家物語上・中・下である。横山光輝が描いた日本歴史漫画は(講談社文庫)「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川
家康」「武田信玄」「武田勝頼」「伊達政宗」「松平忠輝」とある。図書館にあればすべて読みたい。





