<麒麟がくるもいよいよ桶狭間の戦い>
大河ドラマも初っ端帰蝶役沢尻エリカの降板でやきもきさせ、順調に行くと思いきや、今度はコロナ騒動で撮影できず数回中止
があるらしい。まるで主人公明智光秀の人生のようにスムースに行かず、ままならぬこと絵に描いたよう。
でも来週大河ドラマは桶狭間の戦いが見られる。奇襲と天の恵みが齎した番狂わせ。大軍の今川義元を少軍の信長勢が中央から
切り込み、大将義元を打ち破ってしまった。元々義元軍は雑兵ばかりで訓練されていたわけでなく、逆に少数精鋭、信長軍は馬
乗りでも槍突きでも鍛えられていたと信長公記の作者:太田牛一は書いている。
太田牛一とは如何なる人物か?信長の側近で弓矢の名手。信長より7つ年上で筆が立ったと言う。信長亡き後秀吉・秀頼に仕
え、1610年頃この「信長公記」を書き始めた。(桶狭間の戦いは1560年)贔屓の引き倒しはあるかもしれないが、信長研究では
一番参考になる資料である。
小島剛夕の絵>執筆する太田牛一 コミック「信長公記「より引用
歴史大河ドラマ確たる証拠の資料がない場合、その時々のドラマ作者は
史実より脚色優先して面白く放映していく。或る面ネット情報と似て非なる物ゆえ
100%真実と思って観賞してはいかん。なら今回の『麒麟がくる』はどこが
史実でどれが創作かと言われても、私は歴史に詳しくないから断定的には言えない。要は史実を基にした長編娯楽歴史ドラマと
して楽しんで貰えば
局も作者も出演者も大喜びと言うこと。
今回の主役明智光秀は八面六臂の大活躍で信長を暗殺から助けたり、
正しく麒麟の様な神出鬼没で将来、謀略で抹殺する主君を救出しているが
近世の能、歌舞伎で上演されていれば面白かったのだが、もし一般庶民に
そんな作劇が興行されたらお上から強~~い、御咎めがあったでしょうな。
それは戯作者がされたような10指爪の間に楊枝を刺されたり、水攻め火責めの
拷問がまかり通ったかも知れない。
<馬上で戦うは光秀にあらず。桶狭間の信長公なり 小島剛夕の画>
最近見た大河ドラマの中でも今回の「麒麟がくる」はオープニングのテーマ曲や映像も斬新だし、シーンなどドローンや俯瞰撮
りが多く、見ていて楽しい。
主役や配役はいつものメンバーで変わり映えしないが、カメラアングルに工夫を感じる。後これで長篠戦い、本能寺の変迄まっ
しぐらに槍の如く突き進むのですな。尤も信長考案の槍は従来より寸法長く叩いて敵を打ちのめすんだそうだ。12月になるまで
には信長役の染谷将太はモット不気味になっているかな?
敦盛を舞う用意は出来ているかな…‥。


