花電車は卑猥or至芸 あなたはどっちと見なす

 

花電車と聞くと多くの方は記念日に装飾された電車のことを思い描くことだろう。今日の話は平成以降生まれ

 

た方には、まだ世の中があけすけに何でも見せられなかった時代のことであることを付け加えて置きたい。こ

 

の花電車が名の由来となって綿々と100年以上、遊郭やストリップ劇場で行われて来た女性特有の業につい

 

て、想起する人は少ないかも知れない。私はこの件について過去のBLOGで若干書いたことがあるが、こうい

 

う特殊な文化が遊興地や温泉地で絶滅危惧種になっていることを嘆いている。

 

ここにこの秘技を尊ぶ者として伝え書く。私が花電車と言う業があることを知ったのは、かれこれ50年前であ

 

る。私が学生で上京した時、前回のハチャメチャ盛り場騒動で話した通り、東京の遊興地を幾つか漫遊した。

 

渋谷・新宿・浅草が殆どで’70年代頃、他は行ったことがない。或る晩、浅草を二人で飲み歩いていたら、飲

 

み屋の呼び込みが声を掛けて来たので、「花電車を見せてくれるとこ、知らない?」と尋ねた。当時ブルーフ

 

ィルムや売春の取り締まりは厳しく、ましてやお座敷等で小人数しかお目に掛かれない、女性のアソコの業な

 

ど到底見られるはずもなかった。当然知らないと断られ、以後今迄一度たりともお目に掛かれることはない。

 

しかしどういうことをやるのか雑誌や人づてに聞いていた。しかし内容はラッパを吹く、煙草を吸う、リンゴ

 

を切る、矢で風船を割る、バナナを切る、書道をする…‥他愛のないものだった。だが本書:八木沢高明著を

 

読んで我が股間はびっくらこいた!私のアソコは何もできない。

 

何とファイヤー・ヨーコと言うストリッパーはアソコから火を放つと言うのだ。ヨーコは30歳にしてこの芸を

 

身に付け、一度は私も何回か行った渋谷道頓堀劇場で引退興行をしたが、2011東日本大地震でボランティア活

 

動をする傍ら、再び花電車に帰り咲いた。

 

圧巻は何と言っても日本の劇場では何かとお上が五月蝿いので、タイ・バンコクに飛んで、そこのストリップ

 

劇場でファイヤーショーを実施して見せたこと。然し当然この国でもストリップには限界があり、ましてや火

 

を放つとなれば消防署との関わりもでる。開催に伴い劇場主が出した条件は営業前、客なしでやることだっ

 

た。つまり関係者や仕事前のストリッパーの前でやるにはO,K

 

何だかヨーコを連れて海外でワザワザファイヤーショーをやる意味が分からない。その時の写真が下記:

 

 

ファイヤー撮影が日本ではままならなかったので、わざわざバンコクを選んだのか?マツコ・デラックスの番

 

組にも、この映像が流れてマツコもいたく感心したとか‥…。通常ストリップ劇場の舞台から歓声が起きると

 

言うことはない。生唾を飲みこむ微かな音は聞こえても、演者が大仁田厚のように「ファイヤー‼」と叫んだ

 

り、レスラー・シークのように炎を噴き上げたら、客が縮みあがってしまう。しかもそれが上のお口からでは

 

なく下のお口から炎が吹き上がれば‥‥。2030年前は日本の会社の慰安旅行は1泊二日で温泉地が定番だっ

 

た。だから命の選択の聖地、性地とも言うか、近隣では上山田温泉、上諏訪温泉、磯部温泉、熱海温泉へ行く

 

秋のコースが多かった。私の知り合いの好事家は磯部温泉で花電車を見たと言った。しかし私が長年勤務した

 

会社は女性社員が半分いた為、歴代の幹事はいかがわしいと判断した温泉地は避けた。何処の温泉地も「性」

 

を売り物にしない観光地はなかったが、その中でも取り分け健全?な宴会地を選んだ過去の幹事たちに乾杯で

 

ある。お蔭でついに温泉地においてはた又東京怪しき遊興ゾーンにおいて、夢にまで見た花電車にお目に掛か

 

ることはなかった。この花電車と言う秘技についてマジック風なものはないらしい。修業を積んで業を身に付

 

ける事で、他の踊るだけのストリッパーよりギャラは高かったと言う。それも’90年代バブル期、リーマンシ

 

ョック、東日本大地震‥‥軒並み起こる経済危機により出演できるストリップ劇場が閉鎖されて行き、「性」

 

も時代の変化と共にネットであからさまに露出がまかり通ると、踊るおねえちゃんの舞台へ行くお客は遠のい

 

て行った。

 

                                          

 

参考資料:「花電車芸人」八木沢高明著 角川新書

続く~~