昭和歌謡「夜のヒットスタジオ」が懐かしい
仕事以外で外出することが控え目になった。図書館が休館で本を借りられないから、テレビを見る機会が増え
た。コロナ様のお計らいでずっとテレビを見続けている。早くコロナ野郎を追っ払わないと食っちゃ見、食っ
ちゃ見で体重が増える。報道番組は各局コロナコロナで、そろそろやめてもいいコロナ。テレビ東京はケッコ
ー懐かしい歌番組をやってくれる。私メ御幼少の頃、うちの両親がよく「懐かしのメロディ」を聴いていて、
若い歌手のへたくそな歌に関心があった私メを悩ませた。春日八郎や三橋美智也程度ならまだそう遠くない昭
和、大正期の歌謡曲となると古めかしくて、何かお経のように聞こえたのを憶えている。私等が10代の時始ま
った歌番組に放送作家前田武彦司会、アシスタントにモデルの芳村真理「夜のヒットスタジオ」と言うのがあ
った。流行っている曲を歌わせると言うだけでなく、司会の前田武彦がゲストの女性歌手をかまう。
そのやり取りが軽妙で洒落ていて、面白かった。新しいタイプの歌番組を構築した。当時良く出演していた関
心ある女性歌手だけ綴ってみると:
小川知子、ピンキラ(今陽子)、中村晃子、青江三奈〈故人〉
伊東ゆかり、黛ジュン、奥村チヨ、梓みちよ〈故人〉
いしだあゆみ、由紀さおり、和田アキ子、ちあきなおみ、
佐良直美・・・・・・。個性的で歌の上手い歌手のオンパレードだった。この後中三トリオ(森昌子、桜田
淳子、山口百恵〉、タノキントリオ(田原、近藤、野村)活躍中だった花の御三家と言われた「橋、舟木、西
郷」に陰りが見えて来た’70年代ちょっと前だったろうか?
アイドルブームを言うのは歌い手がもう少し若すぎる年令だったと思う。上記に挙げた13名の歌手は実力もあ
ったし、私メより年上に当たった。だからこの「夜のヒットスタジオ」は毎週欠かせない楽しみな音楽番組だ
った。でも上京すると共に見る機会を逸した。住み込んだアパートは原宿神宮前にある家賃壱萬円、机とテレ
ビ以外何もない6畳一間の親戚のアパートだった。(共同トイレ、洗濯は手洗い、風呂は銭湯通い)司会の前
田武彦は綽名をつける名人で「なまずのおばさん」「どんどんクジラ」「ハンバーグ」等々傍若無人に番組を
指揮って進行させた。上記名を上げた女性歌手のヒット曲を綴って行くと
♪夕べの秘密 ♪恋の季節 ♪虹色の湖 ♪恍惚のブルース
♪小指の思い出 ♪恋のハレルヤ ♪恋の奴隷 ♪メランコリー
♪ブルーライト横浜 ♪夜明けのスキャット ♪土砂降りの雨の中で ♪四つのお願い ♪世界は二人の為
に
この頃は女性歌手全盛時代で男歌手の影が薄い。でも長崎からコーラスグループが登場して♬長崎は今日も雨
だった をヒットさせた。今でもこの歌が好きで風呂に入ると一曲鼻歌で唸る。夜新宿に遊びに行くと八代亜
紀の「なみだ恋」のポスターがガードレールの壁にベタベタ貼ってあった。♪よるの 新宿 裏通り ♪
藤圭子の「新宿の女」➡よるが 冷たい 新宿の女♬
歌舞伎町で新宿の夜の蝶をテーマにした流行歌が多かった。そして田舎出身の初心なダメ男はよく騙された。
暴力ボル・バーで喧嘩して2階に閉じ込められたこともあった。そこで働いていた男の給仕がたまたま同じ郷
土だったので,謝ってくれて解放された。金が足りなくて時計をカタに取られ、後日取り戻しに行ったことも
あった。帰りの電車賃が無くなって歩いて原宿迄帰ったことも‥‥‥。若き日の新宿での過ちも今では懐かし
い。
夜のヒットスタジオで聴いた演歌丸出しの歌詞のように、笑いと涙に満ちた’70年代の歌とハチャメチャな武
勇伝?が懐かしい。
最近こういう古い歌に関心のあるタレント?がいる。文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」を聴いてい
ると、毎週火曜日ゲイっぽくて物まねの上手い「タブレット純」という中年の面白い実力派芸人が登場する。
芸歴も凄いが品もいい。大竹まことが推奨している芸人のようだ。テレビには余り出てこないがそれが賢明に
思う。ラジオで細く長く芸を積んで、人間有卦に入った時パ~っと全国区知らない人はない芸人になればい
い。
https://www.youtube.com/watch?v=76dbr5EnqeI
メランコリー♪ 梓みちよ 名曲だった梓みちよさんを偲ぶ


