家族を送り出し、家に戻り、
散らかった部屋をため息まじりに片付ける。


家事はすべて一人の作業。


黙って口をへの字に洗濯物を干す。
黙って口をへの字に台所を片付ける。


テレビをつけても所詮それは別世界。


批判、悲しみ、嘆き、この世の問題点を


なにもできない私に言われても、
重い鉛がのしかかるだけ。


華やかな、きらびやかなものを

見せられても、むなしくなるだけ。


日中、こんなに孤独を感じる空間を
家族が帰ると共に、癒しの空間に
変えてゆかなければならない。

それは過酷な任務と言うものだよ。


「家庭に癒しの空間を・・・」
癒されたいのは、ママだって同じ。


「子どもをなぐさめるのはお母さんですよ・・・」
なぐさめてもらいたいのは、ママだって同じ。


「叱った後は、しっかり抱きしめてあげて・・・」
抱きしめて欲しいのは、ママの方だったりする。


「叱りっぱなしはいけません。フォローしましょう・・・」
フォローしてもらいたいのは、
本当は、ママの方だったりする。


尾木ママ口調で言われても、

子育てに疲れているママにとって
それは鋭い矢のような言葉だ。



きっと、真面目ゆえに悩み
こなそうとするがゆえに苦しみ

悲しくて、寂しくて、



「ああ、やっぱり、何をやってもダメなわたし・・・」



って思ってしまうんだよね。



だから、どうか、お願い。
弱っているママを責めないで。



子どもを守ろうという取り組みも必要だけど、

その子どもを育てているお母さんを守る取り組みも
同じように必要なのではないかな。


もし、それが難しいのが世間なら

どうか、弱っているママを責めないで。




おわり


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