本日(10月6日)、陸上自衛隊中部方面隊の創隊64周年の記念式典が伊丹駐屯地で行われましたので、参加しました。

 

 挨拶の時間をいただいたので、桜井シュウは、前中部方面総監の堀井陸将の統率方針「部隊を強く、隊員を幸せに」を引用しつつ、自衛官の待遇改善に取り組んでいることを報告しました。

 現職の隊員については、残業代が固定でいわゆる定額働かせ放題になってしまっているのを時間に応じた残業代に改善することです。例えば、能登半島の被災地に救援・復旧・復興のために自衛官が派遣されています。同様に、消防隊員と警察官も派遣されていますが、消防隊員と警察官は地方公務員なので地方公務員法に基づいて時間に応じた残業代が支払われています。一方でもっとも過酷な現場に派遣される自衛官は定額働かせ放題。さすがに理不尽だと考えます。せめて、消防・警察並みの処遇にすべく、改善に取り組んでいます。

 退職の隊員については、定年が56歳と早いことから、年金支給年齢までのつなぎが必要です。再就職のためのリスキリングなどテコ入れに取組んでいます。

 



 なお、写真は中部方面総監の小林陸将の挨拶ですが、その後ろの横断幕は隊員募集の案内です。これまでの記念式典では「中部方面隊創隊64周年記念式典」というような横断幕でしたが、昨年の自衛官候補生の採用は、募集枠約9千人のところ採用は約4千人にとどまったことから、たいへんな危機感をもっているとのことでした。