本日(8月1日)、日本に帰国しました。帰国してみれば、円高が進んでいます。昨日(7月31日)と一昨日(7月30日)に日本銀行の金融政策決定会合が行われ、政策金利が0%~0.1%から0.25%に引き上げられました。また、国債の買い入れ額の減額(6兆円/月→3兆円/月)も示されました。明確に「異次元の金融緩和」=アベノミクスを終了させ、通常の金融緩和のレベルになりつつあります。

 物価高の原因は、悪い円安であり、それは異次元の金融緩和=アベノミクスによってもたらされました。今回の金融政策の変更で、ようやく物価高を抑える行程の入り口に入ることができました。

 

 ということで、本日は、日本銀行に金融政策決定会合の内容について立憲民主党財務金融部門会議で説明いただきました。

 黒田総裁のときには、3ヶ月毎に日本銀行が公表する展望レポートでの物価見通しは外れてばかりでしたが、植田総裁になってからは当たるようになりました。黒田総裁のときには外れてばかり(10年間で10回ともハズレ。デタラメにやっても半分は当たりそうなのに)でしたので、願望を記載しただけのレポートなのか(願望レポート)、それとも陰謀があるのか(陰謀レポート)と指摘しました。が、最近は展望がキチンと示されるようになりました(展望レポート)。

 

 この間の金融政策は、実は1年半前に立憲民主党でとりまとめた「新しい金融政策」の通りに進んでいます。金融政策の正常化までもってくることができましたが、今後は財政政策を含めた問題に取り組む必要があります。金利がない世界から金利がある世界への変更は、すなわち国債の利払い問題に直結します。円安~物価高~金利~利払い費という関連の中で難しい政策運営がつづきます。政策運営を誤らぬよう、力を尽くしてまいります。