今日(2月29日)と明日(3月1日)に衆議院の政治倫理審査会が開会されることになりました。

 昨日は朝から晩まで財務金融委員会で所得税法等改正案の審議をやっていましたので、自民党の裏鉄問題をめぐって政治倫理審査会の開会がとりだたされていたことは承知していましたが、詳しいことはフォローしていませんでした。財務金融委員会が終わってみたら、突如として総理大臣が出てくるということにはビックリしました。

 確かに、事務局長が起訴された安倍派と二階派は政治倫理審査会の出席者に名前があがっているのに、同様に事務局長が起訴された岸田派からは誰も説明しないというのではバランスに欠けます。この時期に一貫して岸田派会長を務めていたので、説明する人物として適当です。

 総理みずから出てきてビックリということではありますが、そもそも総理大臣になったら派閥の会長はやめて派閥から離れるというのが自民党の過去の疑獄事件を踏まえた反省でした。それを踏みにじってきたから総理大臣なのに政治倫理審査会に出ていかざるを得なくなったのでしょう。

 さらに、大臣規範では、在任中は政治資金パーティはやらない、となっています。大臣は所掌する業界に対して多大なる影響力があることから、賄賂と区別がつかないからです。それを末端大臣でもダメなのに、トップたる総理大臣が先頭に立って破ってきた、年間6回もやっていたのですから、あきれます。総理大臣の激務をそっちのけでもやりたいぐらいパーティ好きなのでしょうか。パーティ好きのことを、若者言葉で「パリピ」と言うそうですが、岸田総理はパリピなのでしょうか。そんなにパーティ好きなら、総理大臣をさっさと辞めてパーティ三昧の生活をされてはどうでしょうか。

 

 政治倫理審査会では、新しい事実はなく、残念な結果になりました。ただし、野田元総理の迫力ある問いかけに圧倒されたのか、今後、総理大臣としては政治資金パーティは開催しないことは約束しました。言ってることとやってることが違う、言行不一致の総理ですので、今後も監理していきます。