「危機感なき茹でガエル日本」は、日本の課題を端的に表現している切迫感溢れる本でした。タイトルに著者の苛立ちが端的に表れています。特に、「残念ながら、そうした危機感が、政治家や官僚、経済人、そして国民に広く共有されているとは言い難い現状がある。そのことこそが危機の本質なのだ。」という書き出しが象徴的です。

 74年前、荒廃した国土から再出発しました。国土が荒廃しなければ再出発できないのか、国土が荒廃する前に取り組むという危機感と覚悟が必要だと強く思いました。